今日は、七五三詣のご予約を何件か受けているので、昨日は朝8時より境内のお掃除をおこないました。
ですが、その前日も暗くなるまで4時間境内掃除をしたばかりなののに、朝来てみると厄介な朴葉(ほおば)の枯葉が散乱していました。
これが朴の木(ほおのき)です。
ホオノキは、秋も深まると朴葉が枯れて風が吹くたびに大量に落ちます。
葉が大きいので、落ちるとすごく目立って醜く感じますし、雨が降ると地面にへばり付いて、まことに厄介なのです!。
でも、朴葉の枯葉は、飛騨の郷土料理“朴葉味噌”で使われていて、とても有名ですよね。
また、かつて金沢の田舎の田植えでは、おやつに黄粉(きなこ)をまぶしたおむすびを朴葉の若葉でくるんで、“朴葉飯(ほおばめし)”として食べていたと、地区の古老が申していましたが、当地では“朴葉まま”と呼んでいました。
機械化されていない昔の田植えは重労働で、昼食の前に一度休憩をとって、間食でエネルギー補給をしたんですね。
私も、20年ほど前に地域の公民館行事で“朴葉まま”を再現して、参加者に試食してもらったことがあります。
朴葉は殺菌作用があるのですが、包んでいるとだんだんご飯の色が染まって薄茶色になり、食べると少し朴葉の苦みがありますが、そのうち黄な粉の甘みが追いついてきます。
しかし、昨日は朝のうちは予報に反して晴れていたのですが、風が強くて、しかも前日に続いて山側からの風です。
海側からの風は対処しやすいのですが、山側からの風はとても厄介で、2年前の9月4日の台風21号も山側から直撃して、裏参道の木が倒れて崖崩れを引き起こしました。
風に対抗しながら、ブロワーで2時間格闘したのですが、あまりの強風にお手上げとなり、酷い状態に戻ってしまいました。
仕方なく、お掃除を中止したのですが、御本殿前のモミジも色づいてきました。
第一鳥居前のイチョウも黄葉がきれいで見頃です。
鳥居の下はイチョウの葉の絨毯になっていました。
だんだん雲行きがあやしくなり…。
予報どおり午前10時過ぎに雨が降ってきて、遙拝所に着くころには雨脚が強くなりました。