昨日、和菓子店より、大量の搗き立てのお鏡餅が届けられました。
 

 

これまでお願いしていた和菓子屋さんが、ご主人が高齢のため昨年末で廃業され、今年よりIR森本駅西口にあるこの和菓子店に、一年を通じて神前に供えるお鏡餅や、特殊神饌(とくしゅしんせん)の柏餅などをお願いすることになりました。

 

 

しかしながら、神社の場合は、お正月に神前に捧げる鏡餅の量が半端じゃないので、一週間前に餅米1斗5升をお店に持ち込みました。

 

1斗(と)=15kgなのですが、糯米(餅米)を持ち込むと搗き賃(つきちん)だけとなり割安となります。

 

なお、餅米は今年の新嘗祭(にいなめさい)で奉納されたものです。

 


 

お店のおかみさんの話によると、30日、31日に注文が集中していて、しかも一般家庭と違って神社の場合は数量も多いので、早めの27日に配達してもらった次第です。

 

また、12月29日は「九」が「苦」につながるので、「苦の餅」といって金沢ではこの日だけ餅搗きを避けます。

ですが、他県のある地域では、29日は「ふく」=「福」となるので、この日に餅を搗く風習がある場合もあります。



 

そして、まず届けられた餅ですが、これは「のし餅」といいますが、当地の故老は「押し餅」とも呼んでいます。

 

切り分けて主にお雑煮にして食べます。
 

 

こちらは、黒豆の入った「豆餅」です。

これを均等に切り分けて、お正月期間中焼いて食べるのですが、すごくおいしいんですよね~♪。

ですが、食べ過ぎて餅太りに気を付けないと…。
 

 

このお鏡餅は、一番大きいのが元日の歳旦祭(さいたいさい)に神饌(しんせん)として御本殿に供えるもので、あとの中くらいのものは、我が国に初めて生姜を伝えた武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)を祀る摂社・諶兵堂(じんべえどう)、それに忠魂殿(招魂社)と里宮遙拝所に供えます。

神社のお鏡餅は基本的に色は「白白」で、全国のお鏡もこれが常識なのですが、TVの「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げられたとおり、石川県だけというか、金沢周辺はお鏡餅は「紅白」なのです。

お正月の藩主への献上餅に由来しているのですが、加賀百万石の伝統を受け継いで、食紅を使った豪華な紅白の鏡餅なのであります!。
 

 

この小餅のお鏡は、紅紅1対のみ稲荷社に供え、あとは社務所床の間や御霊舎(祖霊社)をはじめ、当家の各部屋に白白でお供えします。
 

 

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