直木賞作家の安部龍太郎の時代小説『家康(二)不惑篇』が発売されたので買って参りました。

 

 

歴史小説家の安部龍太郎が2年前の12月に刊行した『家康(一)自立篇』の続編となるもので、非常に待ち遠しかったのですが、やっと購入できました。

 

天下の為政者(いせいしゃ)徳川家康の真の姿を描くこの作品は、新聞小説として共同通信社の加盟社で連載されているようで、当県の地方紙・北國新聞の夕刊でも昨年の6月より連載が開始されました。

 

 

歴史小説好きの私は、前々から安部龍太郎の作品は面白いな~と思っていました。

 

特に、当県能登・七尾の出身で、安土桃山時代から江戸初期にかけて活躍した天才絵師・長谷川等伯(はせがわとうはく)の生涯を描いた『等伯』で、5年前の第148回直木賞を受賞しましたが、同賞受賞は遅きに失した感があります。

 

 

また、今年の2月には安部龍太郎の『維新の肖像』という本を買って読み尽くしました。

 

戊辰戦争を二本松藩士として戦った父・朝河正澄(あさかわまさずみ)と、大東亜戦争へと突き進む祖国に警鐘を鳴らし続けた子・朝河貫一(あさかわかんいち)の、 朝河父子の生き様から現代日本の病根を探るストーリーです。

 

 

これまで同氏の、『信長燃ゆ』や『生きて候』、『薩摩燃ゆ』、『天下布武 夢どの与一郎』、『下天を謀る』などを読みましたが、『五峰の鷹』も面白い内容でした。

 

朝廷から金掘り御免の許可を受けてきた石見・三島家の嫡男・清十郎は、9歳の時、叔父の吉田藤左衛門(石見玄蕃)に父を殺され、母・お藤の方を奪われたが、守役の機転で一命を取り留めて故郷を脱出、京都で剣術の腕を磨いていた。

 

しかし、そこにも玄蕃の手下が現れて命を狙われ、清十郎は明の海商・王直を頼る。種子島で鉄砲を学んだ清十郎は、自らも商いを覚え、山口の大内家では毛利元就の知己を得る。

 

その後も、持ち前の行動力を発揮して幾多の危機を乗り越え、近江に逃れる将軍・義藤(義輝)の京都奪還に尽力するなど、武将としても成長、やがて京都を抑える三好長慶と結んだ玄蕃と対峙することになる。


お家再興を目指して成長していく若き武将・三島清十郎の姿を通し、日本が統一に向かう機運が生まれた時代を鮮やかな筆致で描きながら、鉄砲普及の背後にあった諸外国の思惑、若き日の明智光秀や織田信長との交流も交え、時代が大きく動いた原動力を浮き彫りにする。

 

というもので、日本史の教科書だと一行で済むべき事項が、この作者の手にかかると、長大な歴史ロマンへと変貌するから不思議です!。

 

 

戦国大名の蒲生氏郷(がもううじさと)を題材にした、『レオン氏郷』も面白かった~。

 

織田信長が惚れ込み、豊臣秀吉がその器量を畏れた武将・蒲生氏郷の生涯を描いた長編小説です。


はじかみ神主のぶろぐ

 

今回買った『家康(二)不惑篇』は、三方ヶ原の戦いで武田信玄に大敗北を喫して以降の物語ですが、長編小説としてまだまだ連載が続くと思います。

 

ですが、せっかく買った新刊も、これから迎春準備や初詣、仕事始めの年頭祈願、左義長と正月行事がずっと続くので、読むのは来年の1月17日以降になりそうです!。

 

 

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