昨日は、台風の影響で一日中土砂降りの雨でしたが、各地域で秋祭がおこなわれており、私も朝7時から午後4時まで一時間刻みで秋季大祭、それに獅子舞や子供神輿のお祓いを奉仕いたしました。
そんな中、びしょ濡れになりながら各地で加賀獅子舞が繰り出されていましたが、雨の降りしきる中本当にご苦労様と心から言いたいです!。
今朝も夜中から雨が激しく降っていますが、今日は、午前中は宮司を兼務する金沢市小野町・小野白山神社の秋季祭で、午後より、大先輩のM宮司さんが兼務する金沢市河原市町鎮座の住吉神社が、境内整備を含む社殿・社務所等が見事完成したので、竣功慶賀祭に献幣使として参向することになりました。
献幣使とは、神社本庁の「本庁幣供進に関する規程」(昭和33年6月11日、規程第五号)に基づいて、全国神社に本庁幣を供進するために使わされる者のことです。
つまり、神社本庁より、当該神社の例祭(れいさい)、鎮座祭(ちんざさい)、本殿遷座祭(ほんでんせんざさい)及び式年祭(しきねんさい)に、神徳(しんとく)を顕揚(けんよう)し、斯道(しどう)の興隆を祈願し、奉賛の誠を捧げる趣旨で、本庁幣を捧持して参向する使をいいます。『神社祭式同行事作法』
くわしく申しますと、神社本庁では全国神社の総意に基づいて、神社本庁を代表する統理が、各神社の例祭・鎮座祭・本殿遷座祭及び式年祭に本庁幣を供進するもので、その供進使(きょうしんし)を献幣使といい、各都道府県神社庁においてもこの形をとっているのです。
ということで、誠に恐れ多いことですが不肖私めが供進することになったのですが、本来は県神社庁長が差遣されるべきものではありますが、神社庁金沢市支部長ということで、雅楽の龍笛のお師匠でもあるM宮司様よりご指名をいただきました。m(_ _ )m
で、こちらが神社庁よりおあずかりした神社本庁幣です。
幣帛料の「幣帛」は「へいはく」または「みてぐら」とも呼びます。
尊い御幣物(ごへいもつ)なので、当社に代々伝わる菊の御紋章を金糸刺繍した正絹の袱紗(ふくさ)にお包みしました。
そして、今日の盛儀(祭典)では大角(だいかく)または…。
雲脚台(うんきゃくだい)に本庁幣を奉戴して御神前に献ずるのであります。
潔斎(けっさい)して献幣使祭詞も奉書いたしました。
ちなみに、「慶賀祭」とは北陸地域の神社だけ使う神道用語のようです。くわしくは私の先日のブログ・慶賀祭は石川と富山だけの神社用語http://ameblo.jp/hajikamijinja/entry-12198172637.htmlをご覧ください!。
お装束も用意しました。神職の正装である正服(せいふく)です。
袍(ほう)、単(ひとえ)、奴袴(ぬばかま)、冠、笏(しゃく)、桧扇(ひおうぎ)、帖紙(たとう)、それに漆を塗った木履(きぐつ)である浅沓(あさぐつ)を大きな風呂敷で包みました。
しかし、初めての献幣使はすごく緊張します!。
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