今日は、午前9時半に白山麓の白山市河内町江津(ごうず)のログヴィレッジで、温泉付きログハウス の地鎮祭があり、その後11時より金沢市久安5丁目で賃貸マンションの地鎮祭があるので、通勤ラッシュを避けて少し早めに出発します。


で、午後からは兼務神社の春季大祭のご案内を各総代さん宅へお持ちするのですが、白山麓の各区長さん宛の文章は郵送します。これは4・5月分のご案内ですが、3月分のものはすでに2月に発送いたしました。


一昨年に叔父が亡くなり、叔父が奉仕していた白山麓13社を受け継ぐことになったのですが、本・兼務合わせて42社となり、春季大祭のご案内や祭員の手配、3年ごとの責任役員変更届などの事務処理で、結局3日間パソコンとにらめっこしていました。


はじかみ神主のぶろぐ


でもね~、いいこともあったのですよ!。


一昨日、庭の栗の大木を伐るお祓いをおつとめしたのですが、その家の奥様から、「宮司さんお好きでしょ」と、春の餅菓子の詰め合わせを頂戴いたしました~♪。


左から、掻餅(かいもち=春は牡丹餅・秋はお萩と呼ぶ) 、桜餅、鶯餅(うぐいすもち)、栃餅(とちもち)、豆餅ですが、特に栃餅の餡はずんだになっておりました~。


私は酒飲みなので、若い頃は甘いものを食べなかったのですが、最近は「雨風」なのであります。雨風とは、江戸末の上方落語からきた言葉で、甘いものと辛いものの両刀遣いのことなのです。


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そんな訳で、ずっと事務仕事をしていて体が鈍ったので、昨日は午後から庭の雪吊りの取り外し作業をおこないました。兼六園も、毎年3月15日より作業を開始しますよね。



晴天が続くと、雪吊りで使用された縄が乾き、いろんなことに再利用出来るので、重宝します。


実は、雪吊り外しには新兵器があるのです。左は剪定鋏(せんていばさみ)ですが、右がその新兵器で、祭礼で使った、のぼり旗ポールのお古の先っぽに、ガムテープで鎌を固定します。


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これを、松などの高木の「りんご吊り」外しで使うと便利なのです。ポールなので、伸び縮みするので、高枝切りバサミのような作用をします。


なお、以下の画像はクリックすると全て拡大します!。


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アップしますね。このように、枝の縄の結び目に鎌を当て、引き裂くのです。この方法(新兵器)は、兼六園に出入りしていた庭師さんに教わりました。


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次は、灯篭の「こも巻き」を外します。当家の庭には灯篭が3基あり、全てに「こも巻き」が施されています。


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外すと、御影石の春日灯篭があらわれました。


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次は、小型の灯篭の番です。


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実に、3ヶ月半ぶりに顔を出した灯篭です。


戸室石(とむろいし)という、金沢城の石垣で使用されているものと同じものです。これは赤いので、赤戸室といいます。


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「こも巻き」は、越冬の習性を持つマツカレハの幼虫(マツケムシ)を除去する方法のひとつで、美観を兼ねて、灯篭や松の幹などに施します。


ですから、この(こも)は、中に害虫がウジャウジャいるので、再利用できません。義弟から借りた軽四トラックに積んで、神社のお炊き上げ場で焼却処分しました。


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作業の途中、昨日のブログでも書いたとおり、大震災が発生した時刻に近所のお寺の梵鐘(ぼんしょう)が鳴り響いたので、この「勿忘の鐘(わすれなのかね)」に合わせて黙祷を捧げたのですが、まわりを見渡せば、みなさん農作業を中断して手を合わせておられました。


さて今度は、一番大変な、柊(ひいらぎ)の古木に施された「りんご吊り」を外さなければなりませんが、これは、太竹の支柱が9メートルもあるのです。


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またまた、新兵器が活躍します。


ヒイラギは葉にトゲがあるから、触れるとヒリヒリと痛むので、これは助かります。


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30分、悪戦苦闘の末、やっと9メートルの支柱を外せました。


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雪吊りに使われた縄は、氏子の2軒の農家に、毎年お分けしています。農作業で再利用してもらうためです。


当家の「りんご吊り」は、大・小、7本の樹木に施されています。


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芽生えてきた桜も、解き放ってやりました。


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でも、これからが面倒くさいのです。


ツツジなどの低木に施されている「三又しぼり吊り」が4箇所あり、「りんご吊り」と違って結び方が複雑なので、外すのに、すごく手間がかかります。


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午後4時半、やっと作業が終了しました。


すっきり、春らしくなりました。雪吊りのお陰で、枝折れなどの雪害から免れたのです。


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雪吊り外しは、業者さんに委託する手もあるのですが、これくらいしないとね。結構しますから。


雪吊りだけで、6万円ほどかかりますが、金沢の伝統を守り伝えるためにも、出費を覚悟でこれからもがんばります。


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