金沢では1月11日または12日に鏡開きにをするのですが、神社ではお正月期間中、神前に大量の鏡餅をお供えしますよね。当社ではお下げした鏡餅は、寒の期間に出入りの和菓子屋さんへ持って行って、搗(つ)き直しをしてもらうのです。
搗き直しとは、硬くなったお鏡餅などを再び蒸篭(せいろ)で蒸して、杵(きね)での手搗き、もしくは機械式の杵と臼(うす)で搗き直すことをいいます。当家では、神様にお供えしたものは一切無駄なく使い切ります。
そうすると、立春の2日前に和菓子屋さんが届けてくださいました。
まずは黒豆を加えて「切り餅」にしてもらいました~♪。ですが、搗き直しした餅は新しい搗き立ての餅から比べれば、焼いて食べてもモチモチ感があまりありません。
まあ、こればかりは仕方の無いことであります。やはり、かき餅にしてもらうのが一番です。
画像は、今月初めに女房が届けられたばかりのかき餅を、干して吊るすために紐で編んでいるところです。
かき餅は買うと高いですから、こうして搗き直ししてもらって、自家で手編みして吊るすのです。なお、赤い色のかき餅は、搗き直しをする際食紅を加えたものです。
かき餅作りは、寒の入り(小寒)から寒明けの立春までにおこなうもので、これを「寒の餅」と呼んでおり、カビたり腐りにくくなるのです。
そして、このように藁や紐で一枚づつ編み上げて、約50日間自然乾燥させてかき餅が出来上がります。
かき餅は炭火であぶっても、油で揚げても本当においしいですよね♪。
最近は農家でも、かき餅作りをしない家が増えましたが、このような伝統ある日本の食べ物を守り伝えるのも大切なことです。
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