【下鴨神社摂社 河合神社〔鴨河合坐小社宅(かものかわいにいますおこそべ)神社〕】


京都のもうひとつの美人神社は、下鴨神社にあります。


京阪出町柳駅より鴨川に架かる賀茂大橋を渡ると、鬱蒼(うっそう)とした杜があらわれます。下鴨神社の、史跡・糺(ただす)の森です。


はじかみ神主のぶろぐ


下鴨神社と通称していますが、正式には賀茂御祖(かもみおや)神社 で、山城国一宮にして二十二社 の一社で、旧社格は官幣大社です。


賀茂別雷(かもわけいかずち)神社(上賀茂神社)とともに、「賀茂祭(葵祭)」には、天皇陛下の御名代である勅使(ちょくし)が遣わされる勅祭社(ちょくさいしゃ) で、京都男山の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の「石清水祭」、奈良の春日大社の「春日祭」とともに「三勅祭」と言われています。


また、葵祭 は、八坂神社の祇園祭、平安神宮の時代祭とともに京都三大祭りとしても有名ですよね!。


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それでは、世界遺産でもある、下鴨神社の糺の森へと入ってみましょう。なお、画像は全てクリックすると拡大します。


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境内へ入るとすぐに、女性守護・日本第一美麗の神「河合神社」の看板があったので、行ってみることに…。


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すると、糺の森の中に「瀬見の小川」というせせらぎがありました。おじいちゃんが孫たちと水遊びをしています。


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この瀬見の小川の西側にあるのが、玉依姫命(たまよりひめのみこと)を祀(まつ)る摂社(せっしゃ)・河合神社ですが、正式名称は、鴨河合坐小社宅(かものかわいにいますおこそべ)神社と申します。


賀茂社の社家に祀られていた屋敷神だったといい、秦(はた)氏が祀っていましたが、賀茂氏が秦氏の婿となり、祭祀権を譲られたとの伝承があります。元はここより少し南の賀茂川と高野川が合流する只洲(ただす)河原に祀られたことから、河合神社と名付けられたのです。


神武天皇の母神様である玉依姫命は、子供の成長を守る神として、また美人の誉れが高かったことから、美麗の神としての信仰があるのです。世の女性のみなさんは、ぜひお参りあれ!。


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この神社には、鴨長明(かものちょうめい)の「方丈の庵」があります。


長明50歳のとき、すべての公職から身を引き大原へ隠遁(いんとん)し、大原から方々を転々として58歳の頃にここに落ち着きました。各地を移動している間に「庵」として仕上げたのがこの「方丈」です。


移動が便利なように全てが組み立て式になっていて、広さは、一丈(約3m)四方。畳で五畳半程度。間口、奥行きとも一丈四方ということから「方丈」の名が付いたのです。


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下鴨神社摂社である河合神社の授与所には、実は鏡絵馬なる変わった絵馬があるのです。


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古鏡の形をしたこの絵馬には、女性の顔が描かれており、裏には双葉葵の御神紋が付されています。


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鏡絵馬の書き方の説明がありました。自分の顔に見立ててメイクするとあります。


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左がスッピン(原画)で、右がメイクを施した絵馬です。ですが、私がメイクしたのではありません。隣の女性が描いたものです。オジザイル(おっさん)がしたら気持ち悪いですよね!。


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これを絵馬所に掛けて美麗祈願するのです。美しくなりたい方は、ぜひ下鴨神社摂社の河合神社で祈願してくださいね!。


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河合神社をあとにして、ふたたび糺の森へ戻ります。しかし、なんと広いのでしょう。東京ドームの実に3倍の広さがあるそうです。


本当に森厳さが感じられる森で、近年パワースポットとして人気なのもうなずけます。


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朱鳥居前の私でございみす。肩の小さなショルダーは、ここへ来る前に買った一澤信三郎帆布 の物です。


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やっと糺の森を抜けると、寛永5年(1628)に建て替えられた重文の楼門が見えてきました。


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神社の由緒記です。クリックの上、拡大してお読みください。


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伊勢の神宮同様、上賀茂神社や下鴨でも式年遷宮がおこなわれます。賀茂両宮では平安中期以降、21年毎に御神体を除く全ての建物を新しくするための宮遷しを行なっており、上賀茂神社が今回は第42回目、下鴨神社の方は第34回目となり、来る平成27年に斎行されるのです。


下鴨神社では、本殿2棟が国宝、社殿53棟は重要文化財に指定されているため、現在は傷んだところを直す形を取っています。


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楼門をくぐると、正面に舞殿(重要文化財) があらわれます。舞殿は、葵祭の時、勅使が御祭文(ごさいもん)を奏上され、国風歌舞(くにぶりのうたまい)である東游(あずまあそび)が奉納される場所です。


下鴨神社は、前述のとおり、国宝の東西本殿をはじめ、その他53棟が重要文化財となっており、すべてを紹介すると膨大な画像となるので、割愛させていただきますね。


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どうぞ、みなさん、拝殿を通して二拝二拍手一拝でお参りください!。


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社殿の右に、清流の御手洗川(みたらしがわ)に架かる輪橋(そりはし)がありました。


ここで斎行される御手洗祭は、毎年7月土用の丑の日の前後におこなわれ、神池である御手洗池に足をつけ罪や穢れを祓い、無病息災を願う夏祭りです。


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御手洗社(みたらしのやしろ)の別名のある井上社の由緒碑です。


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御手洗社は、井戸の上に祀られることから井上社とも言われます。御手洗社から湧き出す清水で葵祭の斎王代の禊ぎや土用の丑の日に行われる足つけ神事(御手洗祭)が行われます。御手洗池から湧き出るアワを人の型にかたちどったのが「みたらし団子」で、ここが発祥の地とされているのです。

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授与所に巫女さんがいたので、すかさず撮りました。巫女さんも美麗祈願の御利益で美人です。


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今回の式年遷宮では、社殿左の、この三井神社(重要文化財)の修復作業がおこなわれておりました。(※去秋の画像です)


三井神社は、山城国『風土記』に「蓼倉里三身社(たてくらのさとのみみしゃ)」とある社で、本宮の若宮(若々しいご神霊)としての信仰があり、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)、玉依媛命、伊賀古夜媛命(いかこやひめのみこと)の三神が祀られています。


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第34回式年遷宮事業の概要が記されておりました。


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以上、美麗神社である下鴨神社摂社の河合神社と、下鴨神社をご紹介しました。


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