昨日は、お伊勢さまの神宮大麻(じんぐうたいま・おおぬさ)が、当神社庁金沢市支部に搬入されるので、支部の事務所である尾山神社で、事務局長の私と、事務局員の若い衆数名とで、トラックから神社内にお運びしました。


はじかみ神主のぶろぐ
このように、伊勢の神宮大麻が届けられました

全部で、42,000体あります

一箱が、すんごく重いんですよ!



あとは、来る10月28日に、同神社において、「大麻・暦頒布始奉告祭」(たいま・れきはんぷはじめほうこくさい)という祭典を実施し、支部管内の神社にお頒(わか)ちされ、更に各社の神前においてお清めされて、氏子さんや崇敬者へお授けするのです。


ちなみに、「神宮大麻」「伊勢神宮の御神符」のことで、ノリピーの大好きな「大麻」とは違いますよ!。( ´艸`)



はじかみ神主のぶろぐ
尾山神社の神饌所(しんせんしょ)という、

神様へお供えするお食事を調理する建物に

仮置きさせてもらいました


一箱に一千体入っています

なお、御神符は、一枚二枚とは数えず、

一体二体(たい)と数えるのです



で、なんとか、搬入も終わったので、尾山神社を撮影してみました。


明治6年に創建された尾山神社は、金沢の中心にあるお社で、石川県人なら知らない人はいません。

当然、参拝者も多く、初詣には3ヶ日で20万人以上が訪れます。


ご祭神は、加賀百万石の礎を築いた、藩祖・前田利家公と、正室・お松の方で、旧社格は別格官幣社(べっかくかんぺいしゃ)です。



はじかみ神主のぶろぐ
重要文化財の神門の前に立つです

どうです、変わった形の神門でしょう!


明治8年(1875)建立の神門は、三層の

アーチ型の楼門で、屋根には日本最古といわれる

避雷針、最上階の三層目の窓にはステンドグラス

がはめ込まれています


この神門は、オランダ人・ホルスマンの設計

によるものです



はじかみ神主のぶろぐ
拝殿正面を撮ってみました

金沢で一番大きな神社です



はじかみ神主のぶろぐ
社殿の右には神苑(しんえん=神社の庭園)

が配されています


藩主の別邸であった、旧金谷御殿の庭園で、

雅楽の楽器を模した池泉回遊式(ちせんかい

ゆうしき)となっています



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鳳笙島(ほうしょうじま)です

雅楽のの形になっていますね



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鳥兜島(とりかぶとじま)です

舞楽の楽人(伶人)が常装束に用いる冠の形

に似ていますね



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琴の形の琴橋です



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アーチ型石橋の図月橋(とげつきょう)



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八ッ橋です



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琵琶島(びわじま)です

楽器の琵琶の形に見えませんか?



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響遠瀑(きょうおんばく)から流れ出る霊水



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沢渡りから神苑を撮影してみました

石川県の指定名勝となっています



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次は、境内の摂社金谷神社(かなやじんじゃ)

歴代藩主その正室(夫人)をお祀(まつ)り

しています



はじかみ神主のぶろぐ
摂社・金谷神社の説明板です



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東神門は、裏門でもあります


金沢城の二の丸の唐門で、明治3年以来、

卯辰山の招魂社(石川護国神社の前身)

前にあったものを、昭和38年に移築しました



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東神門を内側から撮ってみました

現在は、国の登録有形文化財となっております



はじかみ神主のぶろぐ
神社の左隣にある金渓閣(きんけいかく)です

披露宴や各種宴会、会議などに利用されます



はじかみ神主のぶろぐ
格式のある玄関口


250年の歴史を誇る、金沢の老舗料亭

つば甚さんが経営なされています



はじかみ神主のぶろぐ
畳敷きの広間の板戸(襖)には

舞楽蘭陵王(らんりょうおう)の絵が…



はじかみ神主のぶろぐ
ふすま裏の上には、この絵の由緒を記した

額が掲げられています



はじかみ神主のぶろぐ
神社内へ入ってみましょう

拝殿内の欄間の彫刻が見事ですね!



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本当に、広い拝殿の内部です



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拝殿の格天井(ごうてんじょう)です


極彩色の、うどんげの花優曇華)が、岩絵具

によって美しく描かれています


これは、旧金谷御殿から移築したものです



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幣殿(へいでん)から本殿ほんでん)を

撮りました



以上、神主の目から見た、尾山神社を撮影しましたが、いつも来ているところでも、新たな発見があるものですね!。