歴女(れきじょ)とは、 「歴史好きの女子」という意味です。


『三国志』の登場人物や、日本の戦国時代の武将に大きな関心を寄せるので、「戦国乙女」ともいわれます。


リンク小日向えり (こひなたえり)やリンク美甘子 (みかこ)など、『三国志』や幕末に興味をもつアイドルを「歴ドル」(歴史好きのアイドル)ということから、歴史好きの女子を「歴女」と呼ぶようになったようです。


はじかみ神主のぶろぐ-美甘子とえり
  歴ドルの美甘子(左)と小日向えり



これまで、書店で『歴史小説』を買い求める層は、ほとんどが中高年男性だったのですが、一昨年頃から若い女性客が増え始め、今は約40%が女性客になっているといいます。


700億円市場といわれる「ブーム」を当て込んで、小田急百貨店では、新宿ハルク地下1階に、戦国武将グッズを扱うショップ「戦国魂」を、8月5日から9月4日までの限定でオープンさせたとか。


歴女登場の背景には、『三国志』や戦国時代をテーマにしたゲームや漫画が増え、それらのゲームや漫画に触れたのをきっかけに原作本を読み始めて、「歴史通」になる女性が増えてきたと分析されています。


はじかみ神主のぶろぐ
歴史ファンが集まるイベント“戦国魂LIVE”

『信長の野望』シリーズ最新作発表の模様

    今や社会現象となりつつある



そういえば、最近図書館の『「歴史小説』のコーナーに、若い女性を多く見かけるようになりました。


武将の家紋入りグッズを身に付けたり、史跡ツアーに参加するなど、これまでの若い女性とは違う消費嗜好(しこう)が注目されているといいます。


男性は、戦国武将に自らの人生の指針を求めるのに対し、女性の場合は特定の武将やその人間関係への「萌え」と分析されています。


ちなみに、ウチの娘の場合は、「幕末派」で、 新撰組副長・土方歳三の大ファンなんです。


はじかみ神主のぶろぐ-土方歳三写真
ご存知、土方歳三の写真ですが、本当・男前



で、休暇を利用して、これまで、歳三の生誕地である東京日野市や、わざわざ函館の五稜郭まで出向いてるんですよ。


先月末に、『「ドリアン・グレイの肖像』」を観劇するため江戸まで行ったのも、NHK大河ドラマ『「新撰組』で土方を演じた山本耕史見たさからなんです。


はじかみ神主のぶろぐ-土方歳三資料館
 東京日野市にある「土方歳三資料館」




はじかみ神主のぶろぐ
 日野市にある歳三の菩提寺「高幡不動」




はじかみ神主のぶろぐ-五稜郭
   歳三最後の地、函館の「五稜郭」 



はじかみ神主のぶろぐ-土方歳三像
  五稜郭タワーにある「土方歳三青銅像」



去年、10月19日(日)に、岐阜県の関ヶ原町で行なわれた「関ヶ原合戦まつり」をテレビで紹介してましたが、なんと、歴女でいっぱい。


インタビューで、誰が好きですか?、との問いに、

「石田三成」にまじって、三成の家老で勇将・知将であった「島左近」「舞兵庫」、それに三成の友情に応えた「大谷刑部(おおたにぎょうぶ)=吉継」など、マニアチックな名がズラリと…。


やはり、判官贔屓(ほうがんびいき・はんがんびいき)がはたらいたのか、みな、不運の武将達ではないか。


はじかみ神主のぶろぐ-石田三成

  「大一大万大吉」は三成の旗印

 「だいいち・だいまん・だいきち」と読む



朝日新聞の記事によると、歴女のベスト10は上から順に、

真田幸村
伊達政宗
直江兼続
石田光成
上杉謙信
織田信長
武田信玄
前田慶次
豊臣秀吉
徳川家康
 

だそうです。


言えることは、気骨を持って生きた武将が人気を集めている点です。


優しくおとなしい“草食系男子”が登場する一方で、戦国時代の武将に心ひかれる女性達は、結局は、現代の男達がだらしなく、弱々しいから、というのが一番の理由ですね!情けない。


私も「歴オヤジ」で、歴史小説が大好き。

今読んでいるのは、


はじかみ神主のぶろぐ-『狙って候』
「村田式銃」を考案した、薩摩出身の村田経芳

       の生涯を描いた小説



はじかみ神主のぶろぐ-『毛利は残った』
「関ヶ原合戦」後の毛利家のお家事情を描く



でも、ワシの場合は、「草食系」じゃなく、「猛獣系」ですね。


長い話に付き合っていただいて、ありがとうございました…。