県青年団協議会の熱血漢、M直前会長に頼まれて、常磐町の旧青年会館で開かれる、文科省委託事業である「中部日本青年研修会」に、今日の分科会、明日の全体会と、助言者をつとめてきみす。

若い衆に交じって、激論をかわしてきますね…!。


私の、携帯電話の着メロは雅楽で、着信が蘭陵王(らんりょうおう)、メールが越天楽(えてんらく)で、待受画面も舞楽・蘭陵王です。

メジャーな越天楽は、どこのサイトにもありますが、陵王(雅楽人は略してこう呼ぶ)は、やっと探し出したNHK様から曲をダウンロードさせていただきました。


はじかみ神主のぶろぐ-蘭陵王
       舞楽「蘭陵王」


蘭陵王は実際の人物で、古代中国の南北朝時代、北斉の国に、武勇才知に長けた蘭陵王長恭(ちょうきょう)という王がいました。

ところが、王は今でいうイケメンで、優男(やさおとこ)に見えては敵に侮られると思い、龍の仮面をかぶって周の軍と戦ったところ、大勝したのでした。

その勇ましい姿を舞曲にしたもので、右手に金色の桴(ばち)を持ち、活発な動きで勇壮に舞う一人舞の走舞(はしりまい)です。

舞楽には、左方の唐楽(とうがく=中国より伝来)と、右方の高麗楽(こまがく=朝鮮半島より伝来)に分かれ、その他に、国風歌舞(くにぶりのうたまい)といって、日本古来の御神楽(みかぐら)があります。


舞楽を上演する場合は、番舞(つがいまい)といって決まりがあって、左舞の蘭陵王の場合は、右舞の納曽利(なそり)とセットで必ず上演されるんですね。


はじかみ神主のぶろぐ-納曽利
         納曽利


装束は、蘭陵王が、朱色のあざやかな竜の唐織りの裲襠(りょうとう)装束、納曽利毛べりの裲襠装束(緑系)に身をつつんでいますね。

左方(さほう)と右方(うほう)をそれぞれ代表する演目ですが、装束の色でも視的に違いを表現しているんですね。おそるべし、いにしえの歌舞…!