今週は私が講師をつとめる高砂大学(金沢市の高齢者講座)の集中講義で、月・水・金と担当しますが、詳細は明日お伝えしみす。


ウチに出入りされる庭師さん、大工さん、トタン屋さん、瓦屋さんなどの職人さんは、必ず午前8時前には来られます。そんなの当たり前や、と職人さん方はいうでしょうが……。


金沢では、午前10時と午後3時の一服の時(休憩)を小昼(こびり)といって、職人さんへお茶やジュース、菓子、果物などを提供します。


子供の頃、庭師さんや大工さんが来ると、祖母は、午前10時にはお茶とお菓子類、昼はどデカい日の丸弁当(ご飯と梅干しのみ)しか持って来ないので、味噌汁と漬物などを副食として出していましたが、職人さん達は決して茶の間へは入らず、縁に腰掛けて一服するのでした。


そして、午後3時となると、祖母は、コップ一杯のお酒と、ちょっとした煮物をお盆に乗せて、「一服あそばせ」と、職人さんに伝えに来るのでした。

お酒は、コップの下に枡か皿を敷き、並々と注いでいました。


ここで、再現してみましょう。
はじかみ神主のブログ-コップ酒 てんこ盛りにした清酒、枡角には盛り塩が…


夕方、ちょうど、親友のこうチャンが遊びに来たので、当時を再現して飲んでもらうことに。

ちなみに、私は、酒やビールを飲むときは、何々ビールや何々サイダーと白く印字された、大衆食堂にあるようなこのコップで飲むのが一番だという、こだわりがありみす。


はじかみ神主のブログ-再現するこうチャン うまそうに飲むこうチャン


このように、まず敷いた枡の方から飲み、続いてコップの酒を飲み干しますが、職人さん達は本当にうまそうに飲んでいました。ぷぇ~!


職人さん達も心得ていて、日の暮れるまできっちりと仕事で応えてくれるのでした。


しかし、現在は共稼ぎの家庭が多いので、職人さんが来ていても、「ここに、クーラーボックス置いときますから、缶コーヒーやお茶、好きな時に飲んで下さいね」と、出勤前の奥様方の声を、近所で耳にします。さびしい時代となりました。

(゚ーÅ)


なお、こうチャンとは、この後じっくりと、ヘベレケになるまで酒盛りを交わしました。


はじかみ神主のブログ-世界3大ブルーチーズ こうチャンがつまみに買ってきてくれたイギリスの「スティルトン」。イタリアの「ゴルゴンゾーラ」、フランスの「ロックフォール」とともに世界三大ブルーチーズといわれると、こうチャンが薀蓄を語っていたが、けっこう高いらしい。本当うまかった!。