お疲れ様です。
三国志が大好きなサラリーマンです。
三国志は男のロマンが詰まってる英雄達がたくさん出てくる話というイメージが強かった。
横山さんのマンガ三国志が基本バイブルで育った幼少期。
NHKでやってた三国志人形劇もよく見ていた。
それから大人になり、三国志演技などの小説を読みあさり、
マンガ、蒼天航路でこれまでの概念が壊された別視点からの三国志も面白かった。
で、
映画「新解釈・三國志」を見ました。
さらに三国志のイメージを面白おかしくブチ壊してくれました。
とても楽しく、興味深い映画でした。
まぁ、そもそも2000年近く前の話なので、
「何が本当だったのか?」なんてもう誰にも正確には解らないだろうし、
細かい話や伝わってる伝説なども、本当は違ったかも知れないし、
話が盛られて大きくなって伝わってるのかも知れません。
それ含めて歴史モノってロマンだと思っております。
ざっと、気になったポイントをあげると、
かの有名な桃園の誓い。
劉備は関羽と張飛と義兄弟の契りを交わすのだが、
張飛が劉備に惚れ込んで、劉備が関羽を説得して、ようやく義兄弟になったと思っていたが、
新解釈では、劉備が全然乗り気ではなく、
張飛と関羽が、桃園(桃の木)ではなく、
ただの「桜の木の下」で劉備に無理矢理義兄弟の契りをさせたと描かれている。
また、戦嫌いで有名だった劉備は、
反董卓軍の義勇軍として劉備軍が虎牢関に出兵した際、
実は仮病を使って劉備は戦をサボっていたとか(笑)
董卓と呂布を仲違いさせようとして、
劉備は貂蝉という女を董卓に献上するのだが、
当時の絶世の美女として趙雲が探してきた貂蝉は、
200斤(120kg)はあろうかという女性だったとか。
しかも、貂蝉は変装をしていて、
実は着ぐるみを脱ぐと、現代的な絶世の美女であり、
当時の時代考証的美女ではなかったため、呂布に殺されたことになっている。
実に面白い。
また、有名な三顧の礼。
劉備三兄弟が天才軍師・諸葛亮孔明を軍に引き入れるべく、
諸葛亮を三度訪ねて懇願し、ようやく軍師になってもらったという話だが、
実は、一度目の訪問の際に諸葛亮は昼寝をしてて、
劉備たちは帰ろうとせず、諸葛亮を起こそうとしたり、
そして、その1回目の訪問で諸葛亮はノリノリになり、
劉備に「雇ってくれ!雇いましょうよ!」と逆に自分を売り込んだ(笑)
漢の丞相となった曹操は劉備を逆賊とみなし、正式に討伐の勅令を手に入れる。
ピンチとなった劉備軍は、
曹操にくだるか、呉の孫権と同盟を結んでこれに対抗するか、軍議を開くのだが、
諸葛亮は劉備に曹操はイヤな奴、孫権はバカと説明。
どっちを選ぶか問われた劉備は食い気味で「孫権!」と答えて、諸葛亮を使者として呉に送ったとか。
呉には周瑜という切れ者の軍師がおり、
バカな孫権をフォローし、なんとか呉は成り立っていた。
諸葛亮は曹操との戦に乗り気じゃなかった周瑜に対し、
曹操が周瑜の嫁さんである小喬を献上しろとウソの報告をして、
周瑜をやる気にさせ、赤壁の戦いへ向かわせた。
その際、ウソとは知らず、
小喬は曹操のところに行く気満々で、旅支度までしていたとか(笑)
そんな呉の参謀として働く諸葛亮だが、
実は何も策を要しておらず、
諸葛亮はとても頭の良い嫁の黄夫人の頭脳ばかりに頼っていたとか。
小喬を狙ってるというデマを流して周瑜をやる気にさせるというのも黄夫人のアイデアだった。
また周瑜に矢を十万本用意しろと無茶振りされた有名な話も、
諸葛亮は黄夫人に泣き付きアイデアを貰う。
無人の船で曹操軍を夜襲し、曹操軍はその無人の船団に矢を打ちまくり、
一夜にして諸葛亮は十万本の矢を手に入れたという話。
そしていよいよ赤壁の戦いのメイン。
風下で不利な状況である呉軍は攻めあぐねていたが、
諸葛亮は東南の風(呉軍にとって追い風)を吹かせるので、その勢いで一気に攻めろと策を出す。
これも黄夫人のアイデアで、
一定の条件を満たす気象条件の時に逆風が吹くことを知っていた夫人は、
その時になったら、魔術師みたいに祈祷をする真似事をしろ!と諸葛亮に命令。
そうすれば「お前が風を呼んだ的な感じになる」という天才的なアイデアを授けた。
かくして、本当に逆風が吹いて、
呉軍の火攻めの前に曹操軍の大船団が敗れるという、
歴史に名を残す赤壁の戦いとして語り継がれている。
その後も魏、呉、蜀の三国は様々な戦を繰り広げる壮大な歴史ロマンなのでありんす。
様々な説、様々な論、様々な解釈。
信じるも信じないも真相は闇の中。
そんな三国志に、2000年の時を経た現在でも、
熱狂する人達がまだまだたくさんいるのも、またロマンだと私は思います。
ジェリコの壁、かく語りき。