俳人ホーム初夏の京都吟行会の結果発表
先日行われた、俳人ホーム初夏の京都吟行会の結果発表です。
結果を見てのご感想をどしどしどうぞ。 < >は作者名
蓮の花これから何にでもなれる < ちぢみ > ⑤ 里眠、変亭、takashi、奈津子、きよみ
自分軸大きく揺れて手毬花 < きよみ > ④ takashi、奈津子、疲労子、三椒
夏菊を従えセンター阿弥陀さま < こまり > ④ 変亭、里眠、きよみ、零人
信ゆゑに散らふ命や花石榴 < 奈津子 > ④ こまり、有子、ちぢみ、三椒
姿無き汽車横切りぬ夏句会 < 零人 > ④ 疲労子、三椒、有子、変亭
覚悟するための覚悟の夏伽藍 < takashi > ③ 奈津子、変亭、こまり
梅雨、キミは性善説のにぎり飯 < takashi > ③ 零人、ちぢみ、疲労子
合歓の花あの世この世の物語 < 里眠 > ③ takashi、きよみ、茶呉
にしひがし阿弥陀如来の雨安居 < ちぢみ > ③ 変亭、里眠、奈津子
梅雨空においてきぼりかよ青銀杏 < 茶呉 > ③ きよみ、ちぢみ、奈津子
弥陀の手を広げて緑雨受く御堂 < 変亭 > ③ 有子、零人、三椒
好きなのは西より東くもり空 < 有子 > ③ takashi、きよみ、こまり
夏が来て天女のひとりになりにけり < 有子 > ③ たかし、ちぢみ、変亭
黒南風は大伽藍屋根滑りくる < 零人 > ③ takashi、ちぢみ、里眠
高台のボクシングジムよ殴る夏 < takashi > ② きよみ、疲労子
千畳を顫はす念仏五月闇 < きよみ > ② 三椒、こまり
万緑の国によろずの神仏 < 里眠 > ② 茶呉、takashi
紫陽花や嘘がけろりと闊歩する < ちぢみ > ② 三椒、変亭
東西の微妙な距離間京の梅雨 < きよみ > ② 有子、こまり
境内の空気かきまぜ梅雨の傘 < ちぢみ > ② 奈津子、茶呉
真は偽をあぶり出すとや蓮の花 < 奈津子 > ② 茶呉、三椒
聖護院に井筒八ッ橋夏芝居 < 疲労子 > ② ちぢみ、茶呉
糞ひるも拭ふも修業あぶら汗 < 疲労子 > ② 零人、有子
違えたる着物行きかう京の夏 < 変亭 > ② 疲労子、茶呉
雨の粒落ちてふるえる蓮浮葉 < 有子 > ② こまり、きよみ
道半ば犬も歩けば夏の寺 < takashi > ① 零人
山梔子を初めて知るや京小径 < こまり > ① 零人
黒光る床に映えるや赤ネイル < こまり > ① 里眠
青葉雨大樹に集う衆生かな < 里眠 > ① 零人
青鷺の羽が一枚外れけり < 里眠 > ① ちぢみ
折りたたむ京都の地図と梅雨の傘 < 三椒 > ① 疲労子
またしても堂々めぐりか額の花 < 茶呉 > ① 有子
貸浴衣男女違へのエトランジェ < 疲労子 > ① 里眠
ひっそりと木賊の上に座す如来 < 疲労子 > ① 奈津子
一人居の厠目の合う雨蛙 < 変亭 > ① 疲労子
梅雨の空黄金がすぎるみかげ堂 < 有子 > ① こまり
京弁当芒種の庭を閉じ込めり < 零人 > ① 里眠
信心の毛綱の重さ梅雨に入る < 零人 > ① 有子
見上げれば泰山木の花の寺 < takashi >
大人しい餃子の王将京の梅雨 < きよみ >
御影堂の波打つ畳梅雨曇り < きよみ >
京都寺の押し売り言葉若葉雨 < きよみ >
単衣袈裟僧のその先真を見る < こまり >
パン焼ける香り漂う梅雨の京 < こまり >
ペンギンの並んで歩く裸足かな < 里眠 >
人造の滝の出処を確かめに < 三椒 >
鳥よけの網のベールや梅雨の寺 < 三椒 >
万緑や黄色の糸はカラスよけ < 三椒 >
手に句帳カメラ弁当梅雨の傘 < 三椒 >
御影堂黒い呂の袈裟しずしずと < ちぢみ >
思ひ出をセピアにとどめ梅雨御堂 < 茶呉 >
念仏の声夏めきて阿弥陀堂 < 茶呉 >
夏木立無理して起きてきなさんな < 茶呉 >
梅雨晴間釈迦ワールドにトリップす < 奈津子 >
境内を五月雨傘の十二人 < 奈津子 >
短夜や母のお胎にエレファント < 疲労子 >
梅雨の間や金色堂に弥陀黒く < 変亭 >
樟若葉越へてもたぐる鉄の龍 < 変亭 >
寺涼しデザインに惚れました < 有子 >
梅雨空に信仰の山眺めおり < 零人 >
以上です。