第五回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表 | 俳人ホーム

第五回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表

第五回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表

皆さんに選をしていただいた集計と作者発表をしました。
結果を見てのご感想をどしどしどうぞ。 < >は作者名

兼題:地下
15 この国に未来はあるか地下を掘る < 零仁 > ⑤ たかし 三椒 ちぢみ 北狐 毒草丸
26 地下鉄に踏切りは無し蛇眠る < 三椒 > ④ たかし ちぢみ 北狐 陽太
1 蛇穴に赤提灯は地下街に < 三椒 > ③ 聖鈴 柳葉魚 毒草丸
2 地下街に行き場なくした枯葉舞ふ < 陽太 > ③ 三椒 北狐 長尺
3 冬の地下いつかの地図がポケットに < たかし > ③ 零仁 茶呉 長尺
5 地底には冬眠中の恐竜 < ちぢみ > ③ 聖鈴 柳葉魚 茶呉
6 地中より地上がいいと冬芽かな < 柳葉魚 > ③ 北狐 陽太 長尺
13 白骨に足つかまれる冬の地下 < 北狐 > ③ 零仁 陽太 毒草丸
14 地下街はぬらぬらぬくく苛立って < 零仁 > ③ 聖鈴 柳葉魚 ちぢみ
4 恥ずかしきことばかりある地底人となる < 零仁 > ② ちぢみ 茶呉
9 地下道でいま出会いたるトルストイ < 毒草丸 > ② たかし 零仁
17 地にひそむ大根の白さ母の白さ < 柳葉魚 > ② たかし 零仁
19 小春の日工作員は地下潜る < ちぢみ > ② 三椒 長尺
21 地下茎の眠りて起きて眼が八つ < 聖鈴 > ② 茶呉 陽太
24 地下室でビートルズ聴き冬暖か < 北狐 > ② 聖鈴 柳葉魚
22 霊安室黴の匂いの凍るかな < 北狐 > ① 毒草丸
25 デパ地下や片岡画伯栗ご飯 < 毒草丸 > ① 三椒
7 地下道をママチャリ急ぐ秋の暮 < 陽太 >
8 デパ地下弁当肴の寒暮かな < ちぢみ >
10 地下鉄の風舞い上がるブーツ急く < 零仁 >
11 お宝の凍りつきけり地下深く < 聖鈴 >
12 地下室でうなぎの蒲焼き不倫かな < たかし >
16 地下を掘る余命数える時雨ある < たかし >
18 足音の冷々として地下の街 < 聖鈴 >
20 初霜や冬のもぐらは寒くない < 北狐 >
23 冬ぬくし古城の地下のワインセラー < 三椒 >

兼題:葱
40 朝ドラは善人ばかりか葱刻む < ちぢみ > ⑤ たかし 三椒 茶呉 北狐 毒草丸
44 切っ先を揃えし葱の潔さ < 茶呉 > ⑤ 聖鈴 零仁 北狐 陽太 長尺
33 葱焼いて暮れをなんとかやり過ごす < 零仁 > ④ たかし ちぢみ 長尺 毒草丸
34 葱煮えて同窓会のネタも尽き < 陽太 > ④ 三椒 ちぢみ 茶呉 毒草丸
48 国会中継延々葱買いに行かねば < 毒草丸 > ④ 三椒 ちぢみ 北狐 長尺
28 白葱をしゃきっと噛みて愚痴いわず < 北狐 > ③ たかし 聖鈴 陽太
36 葱刻む時計の針を追ふやうに < 聖鈴 > ③ 柳葉魚 茶呉 陽太
50 ままならぬことありすぎて葱洗う < ちぢみ > ③ 聖鈴 陽太 長尺
38 ぬたあえの味噌黒くある尾張葱 < 零仁 > ② 柳葉魚 毒草丸
42 太き葱刻む音よし妻毅然 < 北狐 > ② 柳葉魚 茶呉
27 夕焼けの返り血浴びる葱刻む < たかし > ① 零仁
29 葱の尾を踏んで葱の尾破裂さす < 三椒 > ① たかし
31 葱束を抱えし母の赤ら顔 < 茶呉 > ① 柳葉魚
35 すきやきの葱くたくたで年暮れる < 零仁 > ① 聖鈴
37 葱の香の緑みどりの自己主張 < 聖鈴 > ① 零仁
39 葱きざむ出羽海部屋湯気だらけ < 毒草丸 > ① 北狐
43 切なきものに葱のぐたり < 聖鈴 > ① ちぢみ
46 根深汁ただの味噌汁であるにせよ < 零仁 > ① 三椒
30 濃密にねぎと関係一日暮れ < たかし >
32 バル楽し湯気立つ葱にワインの香 < 三椒 >
41 袋から葱顔だして家路かな < 柳葉魚 >
45 新妻の買物篭から白き葱 < 陽太 >
47 黒門も錦もくっきり九条葱 < ちぢみ >
49 戸口には葱が並んで微笑かな < たかし >
51 包丁を握る黄昏葱採りに < 三椒 >
52 ビル街の葱畑枯れて空き地然 < 柳葉魚 >
53 白葱の女の指の我を指す < 北狐 >

兼題:自由
61 ホッチキスぱちんと冬の立ちにけり < 聖鈴 > ⑧ たかし 零仁 三椒 ちぢみ 北狐 陽太 長尺 毒草丸
67 鍵まはす音のしづかや冬隣 < 聖鈴 > ⑧ たかし 柳葉魚 零仁 茶呉 北狐 陽太 長尺 毒草丸
64 寒卵化粧のやはらかなる少女 < 聖鈴 > ⑤ たかし 柳葉魚 零仁 茶呉 毒草丸
54 かまきりの脚は切ない明日はない < たかし > ② 聖鈴 零仁
66 月ふたつ嘘つく夢と真の夢 < 零仁 > ② 陽太 長尺
73 赤海鼠通りすがりの息遣い < 茶呉 > ② 柳葉魚 長尺
80 北風や胸張ってゆく老人あり < 北狐 > ② 茶呉 陽太
82 木枯らしや粒あんこしあん足重い < たかし > ② 聖鈴 三椒
84 ため息を入れて焚火を燃え立たす < 三椒 > ② 聖鈴 北狐
56 木漏れ日の大気黄金や落葉降る < ちぢみ > ① 茶呉
57 しんしんと千枚漬のような恋 < 零仁 > ① 柳葉魚
58 たっぷりと水を湛へて蓮枯るる < 三椒 > ① 毒草丸
62 一雨に朱を重ねをり紅葉かな < 茶呉 > ① 北狐
65 干し柿やお国訛りの味添えて < 茶呉 > ① 聖鈴
69 鯖鮨や裁判員は死刑を下す < 零仁 > ① ちぢみ
70 十六夜や小指で叩くリターンキー < 三椒 > ① たかし
71 寝酒より安定剤の齢かな < 北狐 > ① 三椒
72 靭帯をのばしてつくづく暮の秋 < 毒草丸 > ① 三椒
81 凡句もありて芭蕉冬に入る < 柳葉魚 > ① ちぢみ
83 クレーンも景色となりて冬ざれる < 柳葉魚 > ① ちぢみ
55 粕汁にほろ酔い加減の五歳かな < 北狐 >
59 なにもかも人のせいにして秋の原 < 毒草丸 >
60 ふとん干す時の移ろい追いかけり < ちぢみ >
63 火傷して指紋が消える蜜柑剥く < たかし >
68 紅葉の一人ぽっちの手弁当 < 陽太 >
74 痩猫やよろよろ歩く凍てる道 < 北狐 >
75 霜月はあたたかい手と月見たよ < 零仁 >
76 暖炉あらば二人の恋も燃えるだろ < 北狐 >
77 冬の暮コンビナートの灯が滲み < 陽太 >
78 買い立てのデジカメ覗き紅葉狩り < 陽太 >
79 立冬に寡黙なサンタ現われり < ちぢみ >

以上です。