第四回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表 | 俳人ホーム

第四回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表

第四回 俳人ホーム・ウェブ俳句会の結果と作者発表

皆さんに選をしていただいた集計と作者発表をしました。
結果を見てのご感想をどうぞ。 < >は作者名

■兼題 煙草
12 煙草買う流星北に急ぎをり < 長尺 > ④ 柳葉魚 たかし 三椒 毒草丸
7 死神よ秋の一服しばし待て < 北狐 > ③ ちぢみ 陽太 聖鈴
10 煙草火のぽつりぽつりと通夜の秋 < 柳葉魚 > ③ 零仁 聖鈴 毒草丸
14 困ったな煙草持つ手に赤とんぼ < 北狐 > ③ 陽太 三椒 毒草丸
15 まっすぐに紫煙昇るや曼珠紗華 < 零仁 > ③ 茶呉 聖鈴 三椒
16 秋の蚊を煙草で焼いて農業す < 毒草丸 > ③ 長尺 たかし 零仁
17 秋愁や禁煙の日を今日とする < 柳葉魚 > ② 長尺 たかし
22 堂々と紫煙くゆらす秋高し < 陽太 > ② ちぢみ 茶呉
3 炎天の日当たりの良き喫煙所 < 三椒 > ① 柳葉魚
5 ひそひそと煙草くゆらす夜長かな < 北狐 > ① 茶呉
6 ベランダに煙草の灯りそぞろ寒 < 零仁 > ① 長尺
8 門前に紅つく煙草曼珠沙華 < 三椒 > ① 零仁
18 十月に棄てっちまうや灰皿も < ちぢみ > ① 柳葉魚
24 法善寺タバコの吸い殻虫の声 < たかし > ① ちぢみ
25 盂蘭盆会煙草吸う者吾一人 < 長尺 > ① 陽太
1 「禁煙」の二文字が重い九月かな < 陽太 >
2 うそ寒やタバコちぐはぐ吸てをり < 聖鈴 >
4 ひげの人煙草を吸って秋暑い < たかし >
9 烏賊釣り漁師 ゴールデンバットの 火をつけて < 茶呉 >
11 煙草消す トレンチコートの 襟たてて < 茶呉 >
13 空高し学ラン ショーホー サム・クック < 零仁 >
19 石垣にタバコ突き立て秋暑し < 毒草丸 >
20 喪服着て煙草ばかりの法事かな < 零仁 >
21 短めの タバコの先の ハイボール < 茶呉 >
23 肺白く禁煙記念鰯雲 < ちぢみ >

■兼題 林檎
27 林檎熟れスミス夫人のふくらはぎ < ちぢみ > ④ 柳葉魚 たかし 三椒 毒草丸
49 林檎むけばしたたかに白い < たかし > ④ ちぢみ 零仁 聖鈴 三椒
35 海峡を林檎が一つ渡り行く < 長尺 > ③ 陽太 三椒 毒草丸
40 重力で落ちて林檎の腐りゆく < 柳葉魚 > ③ 長尺 たかし 毒草丸
26 林檎噛む「青春18」五能線 < 陽太 > ② 零仁 聖鈴
28 赤き糸切るな切れるな林檎剥く < 三椒 > ② 茶呉 聖鈴
32 もう少し生きているぞ林檎見る < 北狐 > ② 長尺 ちぢみ
42 少年の病癒えるか林檎汁 < 柳葉魚 > ② 陽太 北狐
43 青りんご人生どこかに油断あり < たかし > ② ちぢみ 零仁
45 テーブルにきりっと座る林檎かな < 北狐 > ② 長尺 茶呉
29 くちびるをじつと見つめてをり林檎 < 聖鈴 > ① 茶呉
34 安曇野の青い林檎はローランサン < ちぢみ > ① 柳葉魚
37 子に疑問りんご追分とはなんや < 毒草丸 > ① 北狐
38 歯並びの良きひと林檎かじりけり < 聖鈴 > ① 北狐
39 秋暑し椎名林檎のアイライン < 陽太 > ① たかし
48 弁当に林檎のうさぎは入れるなと < 毒草丸 > ① 柳葉魚
51 林檎持つヌードの乙女に睨まれて < 零仁 > ① 陽太
30 つやつやとあの人の頬や林檎かな < 北狐 >
31 藤村の りんごもかように 匂いしや < 茶呉 >
33 りんご食う 虫には虫の 宇宙あり < 茶呉 >
36 空澄んで笠智衆は林檎剥く < 零仁 >
41 初りんご 一点見つめ なに思う < 茶呉 >
44 酸っぱさは嫌われるらし紅林檎 < 零仁 >
46 負け戦 天を仰ぎて りんご食む < 茶呉 >
47 兵に告ぐ林檎爆弾炸裂す < 長尺 >
50 青林檎積みてホテルのウエルカム < 三椒 >

■兼題 自由
52 夕暮れや玄関塞ぐ蜘蛛の糸 < たかし > ③ 柳葉魚 陽太 北狐
63 遠き日の友の声する青蜜柑 < ちぢみ > ③ 長尺 茶呉 陽太
70 坂道のレンタサイクル鰯雲 < 陽太 > ③ たかし 茶呉 三椒
75 新涼や不倫の女凜とする < たかし > ③ 陽太 零仁 三椒
54 コスモスの咲いてはみたが忌中の家 < 毒草丸 > ② 柳葉魚 零仁
55 爽やかや妻バーゲンの野に放つ < 三椒 > ② 柳葉魚 毒草丸
58 ハスの実と会話してゐるぱぴぷぺぽ < 聖鈴 > ② たかし 三椒
68 喉元に短刀キラリ彼岸花 < 零仁 > ② ちぢみ 聖鈴
73 秋の野に木の声を聞く人のあり < 柳葉魚 > ② 長尺 茶呉
81 猛暑日や今日も死んで過ごしましょ < ちぢみ > ② 北狐 毒草丸
53 かた陰に よりて雀の 歩みかな < 茶呉 > ① 零仁
57 たこ焼きを丸めながら秋の野暮 < たかし > ① 聖鈴
59 蛇穴に新幹線はトンネルに < 三椒 > ① 毒草丸
66 気持ちよく生かされてあり秋日和 < 北狐 > ① ちぢみ
72 秋の空地車駆ける曲がり角 < 陽太 > ① 三椒
74 集団で自決せりしか蝉消ゆる < 零仁 > ① ちぢみ
76 青い目玉食う心地する葡萄かな < 北狐 > ① 聖鈴
77 赤とんぼへのへのもへじ宙に描く < 聖鈴 > ① 北狐
79 満月と向いあいたり午前二時 < 柳葉魚 > ① 長尺
82 おもむろに正午の案山子動き出す < 三椒 > ① たかし
56 するすると陽は沈み行き虫の夜 < 長尺 >
60 まさおなる そら高らかに とんび舞う < 茶呉 >
61 暗がりでだれか泣いてる雨の月 < 北狐 >
62 右左龍馬と遼の案山子かな < 陽太 >
64 寒月や ジャズもれ聞こえくる 裏通り < 茶呉 >
65 高熱の頭クラクラちちろ虫 < 零仁 >
67 空澄みて目指すは槍岳山ガール < ちぢみ >
69 寒月を オンザロックで 飲み干さん < 茶呉 >
71 三人は手持ち無沙汰やコンバイン < 三椒 >
78 天高くテニスコートは屋上に < 毒草丸 >
80 名月や素焼の貍踊り出す < 聖鈴 >
83 臨界の炉心の如し赤とんぼ < 長尺 >
84 老いて後(のち)隅に隅に秋の雲 < たかし >

以上です。ではご自由にご感想を。