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朝鮮王朝第4代「世宗」王と仏僧シンミの、新しい言語を作り出す苦労と苦悩を描いた。

世宗王にソン・ガンホ、僧をパク・ヘイルが演じた。

世宗王はハン・ソッキュという印象があるので、ソン・ガンホの世宗には少々違和感。

ソン・ガンホは「王の運命 -歴史を変えた八日間-」で第21代「英祖」王を演じたときの印象が強く、「世宗」役はどうもなあ…。

それよりも、ハングルという、主に韓国と北朝鮮で使用されている言語の誕生を描いた作品を、日本で日本人の私が観ていることに、今日、フッと違和感を覚えた。

文字を獲得することで国の繁栄と国民の幸福を求めてハングルを創製した世宗王。たしかにその通りだろうが、今、韓国も北朝鮮も、決して世宗の夢見たような世界ではないだろう。

もちろん日本でも同じだが、文字の獲得が民草の幸福を招く、それほど単純なものではないよなあ。

そう考えると、この映画のテーマが虚しいものに見える。

ということもあり、また、このところ疲れ気味でもあり、途中何度か睡魔に襲われながら、ヨレヨレになって観終わった。

韓国映画ファンとして、これからも時代劇現代劇、フィクションノンフィクション、コメディスリラーアクションと、日本で観られる限り、ジャンルを選ばずに観るつもりだが、やはり一番うれしいのは、「チャンシルさん」「はちどり」「夏時間」のような、インディペンデントから出て来た良い作品と出会うことが出来たときや、今年でいえば「ノンストップ」のような、荒唐無稽でいながら完成度の高い作品に出合えることだ。

それより、この作品に、「殺人の追憶」でソン・ガンホと夫婦役を演じたチョン・ミソンが出ているのだが、彼女はこの作品に出た後に自殺したそうだ。ソン・ガンホ、パク・ヘイル、そしてチョン・ミソン。手元のチラシによると3人の競演は16年振りだそうだ。

ということで。