この作品をどう観たらよいのだろうか。

日本の植民地として日本人であることを強要され、日本の敗戦で日本人ではないことにされ、国(北であれ南であれ)に帰ったり日本に残った人々が、祖国の教育の場として全国処々に作った朝鮮学校。小学部、中学部、高等部から大学まである。

その在日4世の中学部に通い朝鮮舞踊部に所属する少女とその家族、家族を取り巻く人々と少女の友人の日本人の少女。ほぼ、これだけの登場人物で物語は構成される。BTSの東京公演のチケット代を得るために、父(朝鮮小学校の教師)が国(朝鮮人民共和国)からもらった勲章を盗み出し、メルカリで売ってしまう。ただ、せいぜい50代なかばの父が北朝鮮から勲章を受けるなどということがあるのだろうか。それに、日本で生まれ育ち、日本の教育を受けた彼(父親)に、今の北朝鮮に対する愛情(なのか)が育つなどということがあるのだろうか。そこにこだわってしまい、上映中ずっと居心地の悪さを感じていた。作品として面白いかとか、それ以前に。