正月の日中、家に居たくなくて、”観たくなくはない”と、”新宿の映画館で”、という選択肢で作品を選び、昨日はシネマカリテで「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」を、今日はK's cinemaで「少女はアンデスの星を見た」を観てきた。ペルーの映画
「少女はアンデスの星を見た」、不思議な作品だった。全編白黒で、まるで半世紀以上前の古い映画を観ているよう。登場人物は皆素人(ではなかろうか?)で、言葉は分からないながらも台詞の間の悪さは明らかで、物語の半ばまで、「まるで一夜漬けで準備した学芸会みたいだ」と呆れて観ていたが、次第に単純につまらない、とも思えなくなった。作品のあらすじはこうだ。
アンデス山中で、早くに両親を亡くしておじいさんに育てられた少女ヤナワラ。村の学校に通ったが、たった一人の先生からレイプされて身ごもってしまう。悪いのはヤナワラに乱暴した先生なのに、穢れた身と共同体からつまはじきされ、唯一彼女の味方になり、彼女にとりついたという悪霊を退治してもらおうと霊媒師を訪ねる。笑ってしまうほどレベルの低い映像だったが、なんとか悪霊退治は出来たものの、悪霊のせいで寝たきりの身体にされたヤナワラを不憫に思い、おじいさんは彼女の命を奪ってしまう。共同体の長たちの裁きを受ける。殺人者はその理由に関わりなく厳罰に処すべきと主張する共同体の元締め(なんと呼ばれていたか忘れました)に他の長老たちは反対した結果、おじいさんは財産を全て没収されて共同体を追放されてしまう。
このお話の舞台は1980年代のアンデスだそうだけど、現代でもおんなじ物語が展開されそうだ。ただ、技術的には格段に進歩しているが。ペルーの映画界の現在地はどうなのだろうか。普段なら決して観ようとはしなかった作品だが、観てよかったと思う。
