当たり前のことだけど、名優が出演しているからと言って、必ず 良い(?)、楽しい(?)、優れた(?)作品とは限らないと実感した作品だった。
主演のキム・ソニョンは、名優であり、怪優(役により、変幻自在に異なる人格を演じるという意味です)だと思っているが、この作品では、正体不明の不気味な存在としか思えなかった。キム・ソニョン演じる主人公と一人息子。事故で夫を失い、会社側との長期抗争をする人々。抗争の途中で会社と和解する主人公の友人。欠陥分譲マンションの不動産屋、マンションの管理組合の人々。その誰もがどこかおかしい。己のことしか考えない、身勝手で非常識で常軌を逸した行動をとる不気味な人々。人間関係は映画の進行とともに崩壊して、それ以上には壊れないところまで陥って突如終わる。ジャンル分けするとしたら、出来の悪いホラー作品?先日やはり土曜日にユーロスペースで観た ギョンアの娘 といい、この作品といい、大げさのようだが(大げさだが)土曜日の渋谷の街を必死で歩いて観に行ったのだから、もう少し‥。1月に観た ただ、やるべきことを とまでは望まないが。渋谷の街の雑踏は何故あれほどすさまじいのだろうか。あの濁流のように押し寄せる人々が、一つの目的のために集まったとしたら、ものすごい圧力になると思うのだが。
