山本文緒(やまもと ふみお)さんの書いたおすすめ本を紹介します。山本文緒さんは、2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞していて、最近、7年ぶりに待望の長編小説を出し、注目度が上がっているようです。結婚、仕事、親の介護、全部をがんばらなくていい。自分を大事にすることを教えてくれる作品です。山本さんの作品には、人間関係の繊細なずれから生じる喪失や慈しみをテーマにしてものも多くありますが、自身の闘病生活に関する作品や、最近作のように、がんばり過ぎない生き方を考えさせる作品もあります。
写真の出典:babel's artworksさんによるPhotoACからの写真
(山本文緒の作品とは関係ありません)
山本文緒(やまもと ふみお)さんの略歴は次のとおりです。
- 小説家、エッセイスト。
- 1962年、神奈川県生まれ。
- OL生活を経て作家デビュー。
- 1999年に『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞、2001年に『プラナリア』で第124回直木賞を受賞。
- 作品に『自転しながら公転する』『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『落花流水』『そして私は一人になった』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』など多数あります。
- 『群青の夜の羽毛布』が映画化、『あなたには帰る家がある』『恋愛中毒』『パイナップルの彼方』などがテレビドラマ化されています。
山本文緒さんの書いた人気のおすすめ本6冊を紹介します。以下、内容を本ごとにまとめています。
1冊目
自転しながら公転する 単行本
著者:山本文緒 発売日:2020/9
概要
東京で働いていた32歳の都は実家に戻り、地元のモールで店員として働き始めるが…。
恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!
答えのない問いを生きる私たちをやさしく包む物語。
おすすめポイント!
結婚、仕事、親の介護、全部やらなきゃダメですか。共感と絶賛の声続々! あたたかなエールが届く共感度100%小説!
こんな方におすすめ!
著者の7年ぶり、待望の長編小説を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
著者:山本文緒 本の書式:単行本 定価:1,980円
2冊目
再婚生活 私のうつ闘病日記 (角川文庫) 文庫
著者:山本文緒 発売日:2009/10
概要
「ほんの少しの起きている時間で、パン一枚だけ食べて、書かなくちゃならない原稿だけ死ぬ思いで書いて、猫の世話だけは何とかやって、あとはとにかく臥せっているしかありませんでした」望んだ再婚生活なのに、心と体がついてゆかない。
数回の入院生活と自宅療養、うつ病を患った作家が全快するまでの全記録。
克明な日記の、2年2カ月の空白期。書けない時期に何があったのか―。文庫化にあたり60枚を加え、重症期の闘病を明かす。
再婚生活(2007年5月 角川書店)の改題。
おすすめポイント!
抑うつ状態の悪化から、入退院を繰り返した3年間。仕事、夫婦、うつ病。病んだ心と身体が少しずつ再生していくさまを日記形式で。
こんな方におすすめ!
著者の赤裸々なうつ闘病日記を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
再婚生活 私のうつ闘病日記 (角川文庫) [ 山本 文緒 ]
著者:山本文緒 本の書式:文庫 定価:704円
3冊目
プラナリア 文庫
著者:山本文緒 発売日:2005/9
概要
乳がんの手術以来、何をするのもかったるい25歳の春香。
この洞窟の出口はどこにある?死ぬのも面倒くさい春香を描く表題作のほか、働かない女たちに現在を映す恋愛小説集。
おすすめポイント!
現代の“無職”をめぐる五つの物語。直木賞受賞作品。
こんな方におすすめ!
「無職」をテーマにした直木賞受賞作品を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
著者:山本文緒 本の書式:文庫 定価:682円
4冊目
シュガーレス・ラヴ 文庫
著者:山本文緒 発売日:2019/4
概要
ただのありふれた失恋が、ささいなセクハラが、私たちの心と体を静かに、確実に崖っぷちに追いつめている…。
現代女性のストレス・シンドローム。不安が心を押しつぶす。孤独が体をむしばんでゆく。絶望の底から癒やつづの時を求めて。
短時間、正座しただけで骨折する「骨粗鬆症」。恋人からの電話を待って夜も眠れない「睡眠障害」。フードコーディネーターを襲った「味覚異常」。ストレスに立ち向かい、再生する姿を描いた10の物語。
おすすめポイント!
癒しの時を求めてつづる、現代女性のストレス・シンドロームを浮き彫りにした短編10編を収録。
こんな方におすすめ!
現代女性を取り巻くストレスを描いた絶品短編集を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
著者:山本文緒 本の書式:文庫 定価:616円
5冊目
みんないってしまう 文庫
著者:山本文緒 発売日:1999/7
概要
たとえば恋、信頼、友情だったり…。大人になるにつれ、ひとつずつ何かを失くしていく。永久に続くかと思ったものは、みんな過去になった。そして残るのは自分。
喪失を越え、人はたったひとりの本当の自分に出会う。かなしくも、いとおしい自分探しの物語。
おすすめポイント!
数々の喪失を越え、人が本当の自分と出会う瞬間を鮮やかにすくい取った珠玉の短編集。
こんな方におすすめ!
喪失感を乗り越え、自分と出会う短編集を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
著者:山本文緒 本の書式:文庫 定価:572円
6冊目
あなたには帰る家がある 文庫
著者:山本文緒 発売日:2013/6
概要
幼い子供を抱える真弓と秀明。家の建て替えを考えている茄子田と綾子。二組の夫婦の危うい絡み合いの中に、人間の愚かさと愛しさを映す長編小説。
平凡な主婦が恋に落ちたのは、ささいなことがきっかけだった。平凡な男が恋したのは、幸福そうな主婦の姿だった。妻と夫、それぞれの恋、その中で家庭の事情が浮き彫りにされ--。
おすすめポイント!
痛いほどにわかる、夫婦の感情の機微、結婚生活の秘訣。愛に迷っているあなたに贈る。
こんな方におすすめ!
結婚の意味を問う長編小説を読みたい方へ!
▼Amazonでの詳細はこちら!
▼楽天ブックスでの詳細はこちら!
著者:山本文緒 本の書式:文庫 定価:792円
山本文緒さんは博報堂の本や書店の情報を提供するサイトの「WEB 本の雑誌」のインタビューの中で、「小説を書くきっかけは。」と聞かれ、
普通に会社で事務をやっていまして、一人暮らしはしたいけれど、お給料は安い。副業したいと思ったとき、そうだ、少女漫画は描けなかったけれど、字で読む少女漫画はできる、と思ったんです。それで『公募ガイド』を見たら、少女小説が流行っているところだったので、これだ、と思いました。(2009年1月)
と語っています。公募をきっかけに小説を書き始め、2001年に直木賞を受賞するまでになりました。順調にキャリアを重ねていた著者がうつ病を発症したのは、2003年、40歳の時でした。約6年にも及んだ闘病生活の間、小説を一切書くことができなかったそうです。その後、小説を書けなくても自分は無価値ではないと気づくことができ、2007年には闘病の記録、『再婚生活』も出され、その頃を振り返ることもできるようになりました。
今回は、山本文緒さんが書いたおすすめ本を紹介しました。もし、自分に合った本があったら、手に取ってみてください。本好きおじさんからの紹介コーナーでした。じゃあ、また!
その他のおすすめ本
楽天ブックス(新品の送料は無料、中古もあり)で山本文緒さんが書いた本のご購入をお考えの方は、下のわたしのROOMのロゴをクリックしてください!今回、紹介した本を一覧できます!