小川洋子さんの書いたおすすめ本を紹介します。小川洋子の作品は、その文章になかに読者の創造をどんどん膨らませてくれる力のようなものを感じます。作者がつくる小説の世界に招かれている感覚です。日常的な世界でなく、どこの国かどこの場所かいつの時代かもわからない独特な世界や、ふだん味わえない世界です。

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 写真の出典: pixabay

 

秘書
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小川洋子(おがわ ようこ)さんの略歴は次のとおりです。

  • 1962年岡山県生まれ。
  • 小さいころ納戸にあった『家庭医学大事典』が小川洋子さんの最初の読書で、病気の説明や内臓の図を見ていたそうです。また、愛読書は『世界少年少女文学全集』で、小学校から図書室をよく利用していたそうです。
  • 早稲田大学卒業後、川崎医学大学中央教員秘書室勤務後、1986年結婚を機に退職し、小説に取り組む。1988年、『揚羽蝶が壊れる時』で海燕新人賞を受賞を作家デビュー、1989年『完璧な病院』で出版。
  • 1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞。2004年『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、2013年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
  • 『口笛の上手な白雪姫』『不時着する流星たち』『琥珀のまたたき』『いつも彼らはどこかに』『ことり』『最果てアーケード』『人質の朗読会』『原稿零枚日記』『猫を抱いて象と泳ぐ』『夜明けの縁をさ迷う人々』『はじめての文学 小川洋子』『海』『おとぎ話の忘れ物』など著書多数。
  • 小川洋子さんは芥川賞、太宰治賞、読売文学賞など賞選考委員を長年にわたってされています。
  • 『博士の愛した数式』『薬指の標本』(フランス映画)で映画化。『人質の朗読会』でテレビドラマ化
本好きおじさん
 
  本好きおじさん

 小川洋子さんの最近出版のおすすめ本7冊を紹介します。以下、内容を本ごとにまとめています。

 

 

 1冊目  

 約束された移動 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2019/10

 

約束された移動

 

概要

 最初のおすすめ本の「約束された移動」(小川洋子著)の内容は次のとおりです。

  • ハリウッド俳優Bの泊まった部屋からは、決まって一冊の本が抜き取られていた。Bからの無言の合図を受け取る客室係……「約束された移動」。
  • ダイアナ妃に魅了され、ダイアナ妃の服に真似た服を手作りし身にまとうバーバラと孫娘を描く……「ダイアナとバーバラ」。
  • 今日こそプロポーズをしようと出掛けた先で、見知らぬ老女に右腕をつかまれ、占領されたまま移動する羽目になった僕……「寄生」など、“移動する"物語6篇、傑作短篇集。

おすすめ点!

 静謐な筆致で哀しくも愛おしい人の人生を描く、“移動する"物語6篇の傑作短篇集。

こんな方におすすめ!

 静謐な筆致で哀しくも愛おしい人の人生を描く、小川文学の新境地を読みたい方へ!

 

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約束された移動

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約束された移動 [ 小川 洋子 ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,650円

 

 

 

 2冊目  

 小箱 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2019/10

 

小箱

 

概要

 次のおすすめ本の「小箱」(小川洋子著)の内容は次のとおりです。

  • 『ことり』以来7年ぶりの、書き下ろし長編小説
  • 死んだ子どもたちの魂は、小箱の中で成長している。大人は自分の小さな子どもに会いに来て、冥福を祈るのだ。死者が運んでくれる幸せ。
  • 世の淵で、冥福を祈る「おくりびと」を静謐に愛おしく描く傑作。

おすすめ点!

 死んだ子どもたちの魂は、小箱の中で成長している。自分の小さな子どもに会いに来て、冥福を祈る大人たちの物語。

こんな方におすすめ!

 自分の小さな子どもに会いに来て、冥福を祈る大人たちの物語を読みたい方へ!

 

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小箱

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小箱 [ 小川洋子 ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,650円

 

 

 

 3冊目  

 口笛の上手な白雪姫 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2018/1

 

口笛の上手な白雪姫

 

概要

  3冊目のおすすめ本の「口笛の上手な白雪姫」(小川洋子)の内容は次のとおりです。

  • 公衆浴場で赤ん坊を預かるのが仕事の小母さん、死んだ息子と劇場で再会した母親、敬愛する作家の本を方々に置いて歩く受付嬢、ひ孫とスパイ大作戦を立てる曽祖父——。
  • 不器用で愛おしい人々の、ひたむきな歩みが深く胸をうつ。
  • あなただけの〈友〉が必ず見つかる。静謐で美しい8篇の傑作短編集!

おすすめ点!

 ひとつひとつが不思議で美しく輝く8篇の傑作短編集!あなただけの〈友〉が必ず見つかる。

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 ひとつひとつが不思議で美しく輝く短編を読みたい方へ!

 

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口笛の上手な白雪姫

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口笛の上手な白雪姫 [ 小川洋子(小説家) ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,650円

 

 

 

 4冊目  

 不時着する流星たち 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2017/1

 

不時着する流星たち

 

概要

 4冊目のおすすめ本の「不時着する流星たち」(小川洋子)の内容は次のとおりです。

  • ヘンリー・ダーガー、グレン・グールド、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー…世界のはしっこでそっと異彩を放つ人々をモチーフに、その記憶、手触り、痕跡を結晶化した珠玉の十篇。
  • 現実と虚構がひとつらなりの世界に溶け合うとき、めくるめく豊饒な物語世界が出現する。
  • たくらみに満ちた不朽の世界文学の誕生!

おすすめ点!

 世界のはしっこでそっと異彩を放つ人々をモチーフに、現実と虚構の間の世界で成立する奇妙な短編小説。

こんな方におすすめ!

 現実と虚構の間の世界で成立する奇妙な短編小説を読みたい方へ!

 

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不時着する流星たち

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不時着する流星たち [ 小川 洋子 ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,650円

 

 

 

 5冊目  

 琥珀のまたたき  文庫 

著者:小川洋子 発売日:2018/12(単行本2015/9)

 

琥珀のまたたき (講談社文庫)

 

概要

 5冊目のおすすめ本の「琥珀のまたたき 」(小川洋子)の内容は次のとおりです。

  • 魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。
  • そこで彼らはオパール、琥珀、瑪瑙という新しい名前を手に入れる。閉ざされた家の中、三人だけで独自に編み出した遊びに興じるなか、琥珀の左目にある異変が生じる。
  • それはやがて、亡き妹と家族を不思議なかたちで結びつけ始めるのだが…。

おすすめ点!

 狂気にみちた母との、閉ざされてた三人の子どもたちの不思議な世界。琥珀の左目にある異変が…。

こんな方におすすめ!

 狂気にみちた母との、閉ざされてた三人の子どもたちの不思議な世界を訪ねたい方へ!

 

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琥珀のまたたき (講談社文庫)

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琥珀のまたたき (講談社文庫) [ 小川 洋子 ]

著者:小川洋子 本の書式:文庫 定価:748円

 

 

 

 6冊目  

 いつも彼らはどこかに 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2013/5

 

いつも彼らはどこかに

 

概要

 6冊目のおすすめ本の「いつも彼らはどこかに」(小川洋子)の内容は次のとおりです。

  • たてがみはたっぷりとして瑞々しく、温かい――ディープインパクトの凱旋門賞への旅に帯同することになる一頭の馬、森の彼方此方に不思議な気配を残すビーバー、村のシンボルの兎、美しいティアーズラインを持つチーター、万華鏡のように発色する蝸牛……。
  • 人の孤独を包み込むかのような気高い動物たちの美しさ、優しさを、新鮮な物語に描く小説集。
  • この世界が素晴らしいのは動物たちがいるから――震えるような感動を呼び起こす連作小説。

おすすめ点!

 人の孤独を包み込むかのような気高い動物たち。この世界が素晴らしいのは動物たちがいるからと思える。

こんな方におすすめ!

 動物たちとの関わりながら自分の役割を全うして生きる姿に力をもらいたい方へ!

 

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いつも彼らはどこかに

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いつも彼らはどこかに [ 小川 洋子 ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,540円

 

 

 

 7冊目  

 ことり 単行本 

著者:小川洋子 発売日:2012/11

 

ことり

 

概要

 最後のおすすめ本の「ことり」(小川洋子)の内容は次のとおりです。

  • 親や他人とは会話ができないけれど、小鳥のさえずりはよく理解する兄、そして彼の言葉をただ一人世の中でわかるのは弟だけだ。世の片隅で小鳥のさえずりにじっと耳を澄ます兄弟の一生。
  • そして時は過ぎゆき、兄は亡くなり、 弟は図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて持ち歩く老人、文鳥の耳飾りの少女と出会いながら、「小鳥の小父さん」になってゆく。
  • 世の片隅で、小鳥たちの声だけに耳を澄ます兄弟のつつしみ深い一生が、やさしくせつない会心作。

おすすめ点!

 世の片隅で、小鳥たちの声だけに耳を澄ます兄弟のつつしみ深い一生に心動かされる!

こんな方におすすめ!

 静かで、温かな二人の生活に訪れる小さな、ひたむきな幸せを感じたい方へ!

 

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ことり

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ことり [ 小川洋子(小説家) ]

著者:小川洋子 本の書式:単行本 定価:1,650円

花の帯

本好きおじさん
 
  本好きおじさん

 小川洋子さんの小説には、主人公に名前付けない、場所や時代的に制約を付けないなどにより、作者にとっても読者にとってみ自由度があるまま思いついた情景を描き(読み)続けることができる作品が多いように思います。そして、作家・小川洋子さんならではの印象的で美しい情景が浮かんでくる文章に魅了されます。わたしが小川洋子さんの最初に読んだ小説は、『猫を抱いて象と泳ぐ』でした。確か時代や場所は説明ないので、読者の想像にゆだねられすのですが、映画のように次々と人を引き付けるいろんな画像が見えてきて、1世紀前のヨーロッパのように感じで読んでいました。そこから、小川洋子さんの“静謐な”世界に導かれる感じです。小説を通じて、さりげなく知らないことを教えてくれる魅力も私にはありました。忙しくて途中で読書を中断していまったのですが、読んだ先がどうしても気になり続けました。小川洋子さんの小説には、読者の心を離さない力が備わっているように思えました。いろんな文学賞の選考委員をされている方なので、文学に対する鋭い視点を持たれていると思います。その視点で、FMラジオで名作の紹介もされていますので、下に紹介させてもらいます。

 今回は、作家・小川洋子さんが最近書いたおすすめ本を紹介しました。もし、自分に合った本があったら、手に取ってみてください。本好きおじさんからの紹介コーナーでした。じゃあまた!

 

◆小川洋子さんの関連サイトの紹介
<小川洋子がパーソナリティの「Panasonic Melodious Library」番組概要> ■ 内容 :毎週、「文学遺産」と考えられる作品の中から一冊を選び出し、小川洋子さんの解説により、名作の新たな楽しみを伝えていきます。 ■ 放送日時:毎週日曜 午前10:00~10:30(JFN全国38局ネット) ■ パーソナリティ: 小川洋子、藤丸由華(アシスタント)

 

 

その他のおすすめ本

 

有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。

 

 

盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか盤下の詩人として奇跡のような棋譜を生み出す。静謐にして美しい小川ワールドの傑作。

 

14通の手紙に編み込まれた哀しい秘密にどこであなたは気づくでしょうか。届くはずのない光を綴る、奇跡のような物語。

 

物語は心の薬。小川洋子と河合隼雄の貴重な最後の対話。

 

 

 

 

最後のお礼

 

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