博多座の歌舞伎の公演前に、役者などが船に乗り込み顔見世をする催し物があります。船乗り込みと呼ぶそうで、川沿いや橋の上から誰でも見ることができます。初めて見ましたが、前もってコースを調べていたので、船が下るのに合わせて、川沿いを歩いて写真を撮ることができました。歌舞伎に詳しくないのですが、役者の人は何処かで見たことがある顔ばかりです。その様子を紹介します。
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地域情報おじさん
ちょっと前のことになりますが、5月30日(水)に、博多座「六月博多座大歌舞伎」の出演者による船乗り込みが行われました。この船乗り込み博多の初夏の風物詩となっています。今年の「六月博多座大歌舞伎」は、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎の襲名披露です。二人を先頭に八艘の船が、博多川を下りました。
船乗り込み/船乗り込みの乗船・出発
キャナルシティ博多で乗船式典を開いたあと、清涼公園で博多座での歌舞伎公演の前に役者さんの「船乗り込み」がスタートします。
船乗り込み/船乗り込みの道中
役者さんが船に乗って博多川沿いの方にご挨拶します。各船には先頭に役者が、その後ろに芸者、招待客、関係者など、最後に役者ののぼり旗を持った人が乗り込みます。船はゆっくりと動きますので、私のように船といっしょに川沿い移動している大勢の人がいました。
船に乗っている歌舞伎俳優の人達も、天気が良く、波も穏やかで、気持ち良さそうでした。たまには、おどけた仕草をしてくれる役者もいて、見て飽きませんでした。今年の博多座の船乗り込みも、橋の上から紙吹雪を撒く人、「高麗屋(こうらいや)」などと掛け声をかける人、終点近くではドローンも飛んでいて、華やかな行事でした。
船乗り込み/船乗り込みの口上(川端ぜんざい広場)
川端ぜんざい広場前では、狂言名題を読み上げる「口上」もあります。配役を独特の節回しで一人で紹介します。紹介に合わせて、その役者が立ち上がります。歌舞伎の口上は、リズミカルで、聞いてて心地良かったです。この後、博多リバレインで下船しで、鏡天満宮に参拝します。
役者、関係者は大変でしょうが、このような文化は、大事に続けていもらいたいものです。
博多座の舞台
後日、博多座に「三代猿之助四十八撰の内 伊達の十役」を見に行きました。襲名披露した松本幸四郎が十役を演じます。早変わりするも見所の一つになっています。父親の白鸚も早変わりの工夫をしたように聞きました。イヤホーンで解説も聞けるので、興味を持って分かりやすく楽しめました。
写真の舞台幕は定式幕(じょうしきまく)と言うそうですが、見覚えのあるデザインですよね。おにぎり煎餅の袋のデザインです。今回はそれに、襲名披露が入った舞台幕もありました。
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歌舞伎は日本古典芸能ですが、伝統を守りながら、今の人に愛される形にしているので、こんなに多く観客が見に来るのだと思います。当日も満席のようでした。
古典芸能は奥が深いので、敷居が高いように考えてしまいますが、大阪松竹座と博多座でしか催されない船乗り込みを見たことで親近感もわいて、日本文化の楽しめた一日でした。
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