塩基性カラー | 柏崎市の美容室 cactus ブログ

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新しく発売されるという塩基性のカラー。

 

一昔前からあったカラー剤ですが、塩基性カラーは発色は良くても一時的なカラーで

 

色持ちが悪いのが好きではなかったので営業ではあまり使っていませんでした。

 

今回の商品は、メーカーの営業さんが言うには、一昔前とは全然違うという事なので

 

アッシュ系ブルーのテスターをいただいて実験してみました。

 

 

 

普通はブリーチ後に染めるとビビットな色がでるようですが、

 

メーカーさんの説明ではカラー剤とミックスでも色が綺麗に出るとことなので

 

アルカリカラー剤だけで染めたものと比較しようと思います。

 

 

レシピ通りにカラーの1剤、2剤をミックス後、塩基カラーをミックス。

 

 

アルカリカラーと混ざるとピンクに変色しました。

 

元は酸性のものですが、アルカリにPHが変わると変色して

 

放置後、乳化してシャンプーしてPHを戻してあげればアッシュに戻ると説明されたので

 

色味を見るためにブリーチ毛に塗布します。

 

 

 

アッシュ系8レベルのアルカリカラーに塩基性カラーをミックスしたものと

 

アッシュ系アルカリカラーで調整した2種類と比較してみます。

 

 

真ん中が(ピンク)が塩基性カラーをミックスした薬剤

 

手前と奥がアルカリカラーだけで調整した薬剤

 

塗布後、放置しながら色味を見ていて思ったのが、

 

アルカリカラーだけのものは色味を見ながら調整が出来ても

 

塩基性カラーをミックスした薬剤だと色がわからない!

 

という問題がでてしまった事でした。

 

 

シャンプー後、バッファー剤で後処理、その後ドライした状態です。

 

 

アッシュ系8レベルにアッシュで調整したアルカリカラー

 

 

アッシュ系8レベルに塩基性カラーをミックスしたカラー。

 

バッファー剤で後処理した状態。

 


 

アッシュ系8レベルにアッシュ、マットで調整したアルカリカラー

 

 

 

実験して感じたことは、

 

塩基性カラーとアルカリカラーのミックスでは思ったよりアッシュが出ない事。

 

アルカリカラーのみで調整した方が色味は綺麗でした。

 

髪には負担が少なく、やさしくても色が綺麗にでなければ・・

 

 

ブリーチして赤味のない状態になっていなければ、

 

8トーンや10トーンレベルのカラーをしている髪に染めても

 

グレイアッシュ感は出てこないという事。

 

相反することをすればやはり無理が出てきます。

 

 

普通の工程でダブルカラーで染めた場合、色味は綺麗に出ると思いますが、

 

気になるのは・・

 

この商品はカラートリートメントとしても発売されるのようなので、

 

繰り返し使用することになると思います。

 

 

こういったカラーを好むお客様は色味にこだわりが多いので

 

色持ちが良くなったというメリットは逆に、繰り返して使用した場合、

 

髪に色素が残る事になると思う。

 

仮にこの塩基性アッシュカラートリートメントをつづけたら

 

次のアルカリカラーをやるとき、残った色素がピンクに発色してしまう。

 

 

次回のカラーの時やカラーチェンジの調整がとんでもなく難しくなるというか、

 

微妙なカラー調整が出来なくなるのではという疑問がでてしまいます。

 

 

ピンク系や他のカラーはそういった問題はないようですが、

 

カラーで一番難しいのがアッシュ系、マット系の寒色系のカラーなので

 

やさしいカラーという一回の綺麗さより、

 

その後の事も考えて施術した方がいいように思いました。

 

もう少し勉強、実験してみます。