東京都/中野区「都立家政駅」界隈の無人化見聞録-27から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

立派な家だが、楚々として無人化していた。

庭木の枝葉は伸び放題で、門扉に蔓性植物のようなものが絡まっている。もうそれなりの時間、この扉は開け閉めされていないようだ。

屋上もあるようだった。

そうした場所で何やら催しもされた時期もあったのだろうか。

私のように「屋根に上れば吠えたくなる」が子供の頃の夢だった人間とは、その環境は大きく違っていたのかもしれない。

 

だけど、私は今でも「屋根に上れば吠えたくなる」は、大切な夢であり続けている。然程自慢になる夢ではないが、そんなドキドキする夢が年をとっても私の中にある、かなりバカバカのだが・・・。

 

だが、ここの旧家人は我が家に屋上をつくって、何かしたかったのだろうか。

そうしてそれが叶えられて幸せだったのだろうか。

 

いまオリンピックが賑やかに行われている。

私も時間があれば、それらを観ている。

そうして感じることは、そこに登場してくる一流のスポーツマンだちは、地獄のようなトレーニングを積み、そして叶わぬ夢を追い続け、そうして大多数の選手は夢破れ、その地を静かにみんな去っていく。それがレールなのか、でこぼこ道なのか、或いは獣道なのか、それとも間違った道を進んでしまった結果なのだろうか・・・それぞれだろう。

 

外国人選手のタトゥーに「思いでなんかいらない」と云うのがあって、少し話題になっていた。

撮影日:令和6年7月27日