東京都/中野区「都立家政駅」界隈の無人化見聞録シリーズの始まりで、その「-1」が駅前商店街から少し歩いた場所にあった戸建ての旧茶店である。「茶店」と書いて思い出したのだが、学生の頃、喫茶店を「サテン」と呼んでいた。

だが今「さてん」と打ち込むと、最初に表示されるのが「茶店」で、では「ちゃてん」と打つとやっぱり「茶店」と出てきた。みんな時代は変わった等と偉そうなことを云うニセモノ人間が多いが、世の中はそんなに変わらないのだ。

 

しかし「お茶っ葉を売る店」は変わった。

私鉄沿線駅前商店街にあった「お茶っ葉を売る店」は悉く無くなった。建物がこのようにあっても、ほぼ無人化している。

 

しかし、里山地区をバカ面して歩いていると、あちこちで茶畑を見る。放置されているものも多いが、秋の初めになると、花が咲く。薄暗い林道を歩いていると、自生のチャノキをよく見る。今の時期に見るのは自生のシソである。スーパーで売っている栽培されたシソより葉が硬めなのが、野生ぼって好きなのだ。

 

お茶の葉は日々嗜む嗜好品なので、里山地区の昔のどこのご家庭でも自家用に栽培していたのだろう。

それと街中の「お茶っ葉を売る店」とでは比較するものではないだろうが、私にとってもお茶(チャノキの花含む)は、何処となく「正義」なのである。どんな番茶でも・・・。

 

因みに、ここには多くの場合、茶とセットになっている海苔の表示はなかった。

本当に「茶」一本で生計を立てていたのだろう。凄い。

撮影日:令和6年6月15日