東京都/西東京市「西武柳沢駅」界隈の無人化見聞録-22から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

屋根と思われる部分にブルーシートが架けられているのがわかった。それほど年月を経たものには感じなかった。

何か屋根に異常をきたし、当座の補修として、このような作業が行われたのだろうか。

これで何かが防げるのだろうか。無人でもやはり関係者はこうした状況が気になったのだろう。

 

ここでどんな仕事をしていたのかは分かりようもないが、奥行きのある大きめの建物だ。

私が幼年期に体験したオンボロ長屋の雨漏りとはいろんなことが大きく違うようだが、それでもやっぱり屋根の異常となれば、住人の精神を酷く蝕む。それを防ぐには、当座こうした方法しか見当たらなかったのかもしれない。

 

そういえば、嘗てこの無人化見聞録でいろんな屋根の現況を見てきた。

そうした中に、平屋の古い民家の屋根の何かをアルミホイールのそれで、何か所が切った・貼ったをしているそれを見た。

 

他人は必ず何とかする。それが上手く行こうが・上手くいかなかろうが、誰でも何とか試みる。

それは哀れなほど何かとの闘いなのかもしれない。他人から見ると、バカ臭いかもしれないが、私だって、当座何も無くて、目の前にアルミホイールが転がっていれば、間違いなくそうする。

みんな同じなのだ。

撮影日:令和6年5月18日