東京都/西東京市「西武柳沢駅」界隈の無人化見聞録-16から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

「何とか法書士」との表示がなされた「売り物件」である。売り物件は基本的にここでは取り上げないのだが、気の迷いで取り上げてしまった。

「何とか法書士」と云えば、司法書士か行政書士ぐらいしかイメージ出来ないが、そうした仕事をしていた「無人化店舗」を見たのは初めてである。だが、人が営む仕事であれば、それはどんな仕事でもやがて無人化する可能性はある、今のような時代では。

 

しかし実態は知らないが、何とか書士と云えば、そうした事務所は一般的にビルの中の一室にあるような感じがする。

あまり個店で、ダイコンを売るような店構えはしていないと勝手に思い込んでいたが、当然そうした形は様々なのだろう。

 

ジャガイモを一袋売るのと、一定の書式と権限が必要な「書士」では、何となくイロハが違うような気もするが、それは変な思い込みで、客が満足することを提供する意味合いでは、何一つ変わらない。

 

何とか書士の使っていた事務所だから、魚屋やとんかつ屋より汚れていないのはそうかもしれない。だからこの建物の買い手も見つかるかもしれない。でもそうすると、また何やかやと、なんとか書士にいろんなことを頼まなければならないのが、この社会の仕組みのようだ。

 

私は、1本100円のダイコンを買い求め、大根おろしの上にシラスを乗せ、それに醤油を一滴たらした白いご飯を掻き込むのが良い。それが一番生きているような気がする。

撮影日:令和6年5月18日