東京都/西東京市「西武柳沢駅」界隈の無人化見聞録-13から更に先へ進むと、この無人の建物があった。
さて、ここは嘗てどんな商売をしていたでしょうか。
扉の上に設えられたビニール製庇を参考にしてお考えください。
でも一番下の写真で分かっちゃいましたね。理容店のあの独特の「サイン」で。
そう、ここは元理髪店だったようです。
この無人化見聞録でよく見かける無人化した床屋さんである。どこもその多くは戸建て民家の1階にあり、住居兼用の建物であることが多い。あまり云われることは無かったが、人口減少の中で、都市部では住宅地等で営んでいた古い床屋さんはどんどん無人化している。競争とか、そうしたものではなく、単に「生き物」の掟の行く末のように思える。
私の一番下の弟がこんなことを云っていた。
「今、サブスク全盛だろう・・・私の行く美容院もサブスクになっている・・・」と。
別にそのことを特段何とも思わなかったが、あの禿げかかった弟が美容院・・・そしてサブスク・・・。なんと嘆かわしいことか・・・。
男は黙って「カットオンリー1300円」でいいのだ。
住宅地の床屋も美容院も一方的に減るこの社会は、汚い身だしなみが一番の社会になりつつあるようだ。
撮影日:令和6年5月18日