東京都/西東京市「西武柳沢駅」界隈の無人化見聞録-10から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

「おしゃれ 洋品」そして屋号が記されたままの無人化店舗兼住居の建物である。

「おしゃれ」も近頃あまり聞かなくなった。もう少しで絶滅危惧種入りの言葉・文字かもしれない。

そうして、問題は「洋品」である。「ようひん」と打ち込むと、最初に出てくるのは「用品」である。「洋品」は2番目以降だ。

では用品と洋品の違いはなんだろうかと思い調べてみた。

用品は何かに使うための品物とあり、洋品は西洋風の衣類や服飾品と記されていた。

 

ではこのお店の洋品とは何だったのだろうか。

住宅地の一角にある「洋品」であれば、それは日常着る洋品であり、少しおしゃれなものと云うことになる。

だとすると、洋品はおしゃれと深い関係のあるモノと云うことになる。であれば、今どきの若者ファッションと然程の違いはない。所謂「ブランド品」だって、絶滅危惧種入り間近な洋品を象徴するモノ一つに過ぎない。

 

先ほど、「おしゃれ」は絶滅危惧種入り等と書いたが、「洋品」はほぼ絶滅したと私は見ている。

そして「用品」もデジタル化社会では、間もなく絶滅仲間入りのような気もしなくもない。

「絶滅化社会」

そんな気持ち悪いことは嫌だが、嫌なこと「奴」ほど、静かに近寄ってくるのは事実なのだ。

撮影日:令和6年5月18日