東京都/西東京市「西武柳沢駅」界隈の無人化見聞録-7から更に先へ進むと、この無人の古アパがあった。

2階へ上がり降りする外付け階段下にまとめて設置されていた古いタイプの郵便受けは全ての差込口が閉じられていた。

その閉じられ方に2種類が見られた。こした行為をした時期が異なるのか、それともそうした人間が違っただけなのだろうか。

 

どちらにしても、私の頃には各自の扉に付設されていたのが既に主流で、こうした姿はこの無人化見聞録で度々目にするようになった。もっと古いアパートでは建物の玄関口を入ったその正面に、木造のただ木の板で仕切られた枡のようなものが横一列並べられていたのを見た記憶がある。個人情報など何一つ関係の無い時代だったのだろう。

 

写真のように並べられた郵便受けは、時代は変わっても、私の住むUR団地では、然程の変化の無いものが、鎮座している。一般の郵便物より圧倒的に多いのは、誰しもが感じている広告物の勝手な投函だ。

 

毎日、自分の住む古アパに戻ったら、郵便受けを覗く。

それは毎日朝早く歯を磨き、顔を洗うのと同じルーティーンで、夜の帰宅時のそれだ。

だが今は、何でもかんでもスマホに通知が届く。

便利かどうか知らないが、いつまでも続くと思うな「便利野郎」と云いたい。

撮影日:令和6年5月18日