東京練馬区「石神井公園駅」界隈の無人化見聞録-37から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

最寄り駅近くまで戻ってきて目にした駅前商店街の一角にあった無人化建物である。

「カフェ」のロゴが見て取れた。外観からは、やや大きめの喫茶店だっただろうか。私たちの頃は、「茶店」と呼んでいた。

今どきのカフェなどにはめったに行かないが、禁煙のカフェも多いご時世なのだろうか。

私たちの頃は、ただバカ面して、涎を垂らして薄目を開けて寝ているか、無駄にぷかぷかとタバコを吸うのが主で、その他はミニスカートのお姉ちゃんのそれをめくたっりして時間を持て余していた。だから店には大いに嫌われた。

あれからずっと他人様には嫌われ続けている。

 

景気の良い時代時代であれば、こうした居抜き物件にはすぐに新しい借主が現れるのだろうが、昨今はどうなのだろうか。

毎日、驚くほどの勢いで株価が上昇している。

景気がいっこうに上向かない中で、株価だけが気が狂っている。なのに専門家と云われる怪しい人々は誰一人「バブル」とは言わない。そんなことを云ったら、己の懐に今現在転がり込んでいる「あぶく銭」がすっ飛んでしまうからなのだろうか。

 

でも誰か一人がバカの正直で「バブル」と云えば、雪崩が起きるのは十分過ぎるほど想像できる。

だからマスコミを含めて、みんな臍の汗をかいてニヤニヤしているだけなのだろうか。

 

今日の朝飲んだ、1リットル入りパックコーヒーはいつもと全く変わらない、いつもの茶色い水の味だった。

撮影日:令和6年1月20日