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次の日の朝、大学からメールが届いた。
カルフォルニアの山火事で深刻な大気汚染があり、大学のインターナショナルセンターがcloseになった。
急に休みになったので朝から仕事に出てるママさんには伝えられなかった。
自分の部屋に居ると声がして来た。
サマンサと彼氏といとことその子供だった。
「なんで??彼氏達は出入り禁止にしたんじゃないの?昨日約束したのに
」
もう悲しみなんて通り越して怒りに変わった。
日本は夜中だったので私には連絡せず、友達に連絡してその子の家に逃げる事にした。
すると声が聞こえた。
「RINOは?」
サマンサが
「大学じゃないの?」
休講になった事を知らない3人は娘が大学に行ってると思ってた。
出掛ける準備をし、一階に降りた。
キッチンで飲み物をかき混ぜてる彼氏と目と目があった途端、彼氏は完全に固まっていた。
娘は何も言わずに黙って家を出た。
怒りが伝わったのか
サマンサが追いかけて来た。
サマンサに
「お願いだからママとパパに言わないで」
こいつ、バカじゃないの?
結局自分の事かよ💢
と娘の怒りに油を注ぐことしか言わないサマンサに娘はガン無視。
あーだこーだ言われたらしいけど、全て無視をした。
これまで何があっても全てニコニコ笑顔で対応してた。
サマンサも初めて見るであろう娘の怒った顔にサマンサは付いて来なくなった。
それからメールや電話が来たらしいけど全て「NO!!」と拒否。
友達の家に着くととりあえずママさんにメールした。
「彼氏といとことその子供が家に居た」
少し経ってママさんからメールが届いた。
「彼らは服を取りに来ただけ。すぐに出て行く」
そんな言い訳なんてもう耳には入らない。
ただ服を取りに来た人間がテレビを見ながらリビングでくつろぐ?
人の家のキッチンで飲み物を飲む??
もうママさんの言葉すら信じれなくなってた。
「もしかしてママは彼らが来るの知ってたの?」
すると
「YES」
娘の中で糸がキレた。完全にブチギレた。
私が知ったのは朝起きたら娘からLINEが入ってた。
「起きたら電話出来ますか?」
朝の7時30分に電話した。
向こうは14時30分。
事情を聞いた私はリサに相談するように伝えた。
ホストチェンジするにしろ、問題を解決するにしろ、もう娘だけではどうにもならない。
リサはコーディネーターの前に留学生の意見や相談事を聞き、それをコーディネーターにあげるかあげないか判断し、コーディネーターにまとめて報告する人。
いわばコーディネーターの秘書的な存在。
コーディネーターに直接相談するのはルール違反になる。
私は娘にリサに相談するように勧めた。
何をするにしろとりあえずリサを通さないといけない。
「緊急で話がしたい」
とメールした娘。
するとリサからすぐ連絡が来た。
「サマンサの彼氏のいとこから好意を持たれ困っている。
昨夜、部屋に戻ったら彼氏が自分のベットに居て、それで…」
と続きを言おうと思ったらリサが大きなため息をついた後、
「STOP!!もう良い。
すぐにコーディネーターに連絡する。あなたは友達の家から動かないで。」
と言って電話が切れた。
その10分後。
コーディネーターのジェームスからメールが来た。
そこに書かれてたのが
「本日ホストチェンジをする。19時に迎えに行く。荷物をまとめなさい。」
そのメールが届いたのが15時。
相談して10分後にはホストチェンジが決定した。
そして急遽4時間後にはジェームスが迎えが来る事になった。
通常ホストチェンジする場合、ホストファミリーと留学生、リサと通訳を入れて話し合いを重ね、コーディネーターがチェンジと判断した場合、コーディネーターが受け入れ先の新しいホストファミリーを探し、見つかるとホストチェンジする日が決まる。
即日にホストチェンジする事なんてほぼ無い。
そんなルールをすっ飛ばし、ジェームスは娘がそこのホストファミリーの家に居る事が危険と判断し、4時間後に娘を家から出す決断をしていた。
「やっぱり有り得ない事だったんだね」
突然のホストチェンジに娘も動揺してました。
ただリサに相談しようと思ってたみたいです。
ホストチェンジした方が良いのか、問題を解決する方法を相談するつもりだった。
しかし現地のコーディネーターさえ、速攻で動く様な事だった。
娘は早く帰ると気まずい&ホストチェンジする事や理由をルール上、自分から言ってはいけないので17時に家に戻った。
続く。