ハムリン、またも初戦でラウンド突破!(NASCAR第30戦:ラスベガス) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 NASCAR第30戦:ラスベガスは、ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モータースピードウェイで開催する「South Point 400」。1.5マイル(2.4キロ)を267周(400.5マイル/640.5キロ)を267周の3ステージ制(80+80+107周)。Round Of 12の初戦になる。サウスポイントはラスベガスにあるホテルタワー、カジノ。

 タラデガ、シャーロット/ローバルとの3連戦で、先が見通せないだけに、ラスベガスで勝ち、次のRoundに駒を進めたいのは、誰もが同じ。意地悪だが、プレーオフポイントで独走しているカイル・ラーソンに勝たれると面白くない。個人的な好みなら、カイル・ブッシュとブラッド・ケセロウスキーを希望。

 シーズンの面白さなら、今シーズン初勝利がかかるケビン・ハーヴィックに勝って欲しい。エリオットとのいざこざの後、ボンネットに思い切りヘルメットを叩きつけた表情は、<NASCAR最恐>。いつだったか、ジミー・ジョンソンを突き飛ばしていたし、”怒れる老人”の意趣返しを見てみたい気がする。個人的には、チェイスの方が好きなんだけど。

 トラックシリーズ、エクスフィニティ・シリーズとも、ラスベガスのレースは終わっていて、トラックは、ハットリ・レーシングのオースティン・ヒルがプレーオフ落ちしているので、興味なし。去年までカップ戦を走っていたジョン・ハンター・ネメチェックが勝つだろう。ってか、勝たなきゃおかしい。

 エクスフィニティ・シリーズもプレーオフ入り。オースティン・シンドリックとAJ・アルメンディンガーの一騎打ちの様相。シンドリックはペンスキー入りが既定路線。アルメンディンガーには、カウリング・レーシングとともにカップ戦への復帰を期待したい。シンドリックに勝つのは厳しいかもしれないが、チャンピオンシップ4には残って欲しい。

 PPは、ラーソンで2位はブレイニー。この2台のフロントローでグリーンフラッグ。ハーヴィックのプッシュでブレイニーがリード。ブレイニー、デニー・ハムリン、ケセロウスキー、アレックス・ボウマンが追う。8LAP、ハムリンがサイドドラフトでブレイニーを抜き、トップに立つ。ラーソン、カイルがすぐ後ろにつく。

 25周終了でコンペティションコーションが入る。カイルはこのレースが600レース目で兄のカート・ブッシュは750レース目の節目。話題はずれるが、F1で前人未到の100勝を挙げたルイス・ハミルトンは281レース目の快挙で、勝率は35.6%に及ぶ。チーム間格差が大きいF1とNASCARを比較しても仕方ないが、NASCARドライバーがいかに多くのレースを走っている証明にはなる。カイルは、エクスフィニティ・シリーズとトラックシリーズも走っているから、1122レースで、合計222勝。比べるべくもないが凄い記録ではある。

 リードラップカーが一斉にピットイン。カイル(+2)、ハムリン(ー1)、ブレイニー(-1)、ラーソン、ハーヴィック(+1)のトップ5。クリストファー・ベルはピット時の接触で右フロントにダメージを負い、マシンをリペア。ジョーイ・ロガーノはカートとのコンタクトでダメージを負い、ピットイン。

 31LAP、カイルとハムリンのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、カイル、ラーソン、ブレイニー、マット・ディベネデットが追う。45LAP、ラーソンがハムリンをパスしてリードチェンジ。プレーオフはこの2人を中心に回っている気がする。カイルも続き、2位を奪還。

 カットライン下には、ハーヴィック(ー3)、ケセロウスキー(ー6)、ロガーノ(ー6)、ベル(ー20)。ステージ1終盤はトップ10に変動はなく、ラーソンが制し、カイル、ハムリン、ブレイニー、ウィリアム・バイロン、チェイス・エリオット、タイラー・レディック、ハーヴィック、ディベネデット、マーティン・トゥレックス・ジュニアが続いた。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ハムリン(+2)、ラーソン(ー1)、エリオット(+3)、ブレイニー、バイロンのトップ5。2位フィニッシュのカイルはポジションを5つ落とし、7位リスタートとなる。8(88)LAP、ハムリン、ラーソンのフロントローでリスタート。

 ハムリンがリード、ラーソン、ブレイニー、エリオット、バイロンが続く。翌周にラーソンが瞬足でハムリンを捉え、リードチェンジ。12(92)LAP、バイロンがラーソンをパスし、トップに立つ。その直後、ジョーイ・ゲースがウォールにクラッシュ!リアをハードダメージを受け、ここでリタイア。37位に終わる。

 この3回目のコーションでハムリン、カイル、トゥレックスのJGR勢がピットイン、レディックの姿も見える。19(99)LAP、バイロン、ラーソンのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、エリオット、バイロン、ボウマン、ブレイニーが追う。

 ラーソン、エリオット、バイロンがトップ争いをし、ブレイニー、ボウマンが続く。8位ボウマン(+12)、9位ロガーノ(ー12)、10位ハーヴィック(ー18)、11位ケセロウスキー(ー18)、12位ベル(ー35)・・・。トラブルでポジションを下げたロガーノ、ベル。プレーオフポイントが2しかないハーヴィックが大ピンチ。

 ヘンドリック3台の争いにカイルとハムリンが割って入る。エリオットを抜き、ラーソン、バイロンを追う。133LAP、バイロン、エリオットがピットイン、アンダーグリーンが始まる。136LAP、ハムリンがカイルを抜き、ラーソンに次ぐ2位に浮上。

 72(152)LAP、限界まで引っ張ってラーソンがピットイン、ブレイニーも入る。JGR勢は3回目のコーションで入っているから、このまま走り続けるつもりだ。76(156)LAP、ボウマンがピットイン。ヘンドリックはステージポイントは度外視する算段だが、ラーソンは引っ張った分、エリオットの後ろ。その作戦が分からない。

 エリオットはラップバック。ステージ2はハムリンが制し、カイル、レディック、トゥレックス、ロガーノ、ケセロウスキー、カート、ハーヴィック、オースティン・ディロン、バッバ・ウォレスのトップ10。バイロンはフリーパスを獲得。リードラップカーがピットイン。



 ハムリン、トゥレックス(+2)、レディック、カイル(-2)、ハーヴィック(+3)のトップ5。エリオットは再び入っていて5ポジションアップの9位でリスタート。ラップバックしたこともあってか、バイロンも入っている。ステージ2を終わって、リーダーのハムリンを除き、ラーソン(+47)、カイル(+33)、トゥレックス(+32)、エリオット(+14)、ロガーノ(+10)、ブレイニー(+8)、ケセロウスキー(+3)、ハーヴィック(ー3)、バイロン(ー4)、ボウマン(ー13)、ベル(ー25)。

 ヘンドリックもリスタートで上位にいないということは、ステイアウトしなかったようだ。ノーコーションでも、1ストップが必要なのは、どの陣営も同じ。167LAP、ハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、トゥレックス、レディック、カイル、ハーヴィックが続く。

 176LAP、エリオットがハーヴィックをパスして、4位に浮上。前はハムリン、レディック、トゥレックスだけの猛烈な追い上げ。184LAP、ハムリンがレディックに0.575秒差をつけ、依然トップ。トゥレックスは1.220秒、エリオットが1.566秒、カイルは2.405秒差のトップ5。

 ラーソンは7.896秒差の14位と浮上するどころか、ハムリンとの差を広げられている。残り70LAP、飛ばし過ぎたのか、エリオットがトゥレックスに対して2秒近く差をつけられ、ラーソンはボウマンとハムリンに15秒以上差をつけられ、ボウマンと14位争い。

 209LAP、バイロンに捉えられ、6位に落ちていたカイルがピットイン。コーションの少ないレースゆえ、ステージを半分に割ってピットに入るマシンが多いだろうから、続々と追随するマシンが出てくるだろう。トゥレックス、ボウマン、エリオット、バイロン、ブレイニー、ハーヴィックが入る姿が映される。

 213LAP、トップのハムリンがピットアウト。レディック、ケセロウスキーら6台がステイアウト。217LAP、レディックがピットイン。223LAP、カイルの前を走っていたバイロンが右フロントタイヤの異常を訴え、緊急ピットイン。右2本だけを交換したものの、これは痛い。

 そんな喧噪の中でも、オースティン・ディロンはステイアウト。コーション待ちなのは間違いないが、もうリスタートから60周近い。粘るのも限界だろう。バイロンは2周遅れの23位までドロップ。事実上レースは終わっている。229LAP、ハムリンがトップに戻り、エリオット、トゥレックス、カイル、レディックのトップ5に変わっている。

 プレーオフポイントは、8位ケセロウスキー(+4)、9位ハーヴィック(ー4)、10位バイロン(ー6)、11位レディック(ー13)、12位ベル(ー25)とバイロンがカットライン下に。240LAP、ハムリンがエリオットに1.068秒差でトップをキープ、トゥレックスは7.790秒、カイルが8.200秒、レディックは11.044秒差のトップ5。

 241LAP、カイルがトゥレックスをアウトから抜き、3位に。ハーヴィックはケセロウスキーにパスされ、8位に落ちる。直接プレーオフポイントを争っている関係だから、ここでポジションを落とすのは痛い。9位のカートを映しながら、インディカーシリーズのロングビーチで、チップ・ガナッシのアレックス・パロウがチャンピオンを決めたことを伝えている。

 残り5周、ハムリンと1秒差以内にいるのは、エリオットだけで、カイル以下は10秒以上の大差。ハムリンはエリオットとの差をコントロールするだけで良い状況にいる。勿論、コーションが出れば、オーバータイムだけども。そのまま何事も起きず、ハムリンがトップチェッカー。Round Of 12突破一番乗りを決めた。

 レギュラーシーズン未勝利で、プレーオフの2つのラウンドの1戦目で優勝し、プレーオフポイントも6加算。バック・ベイカー(1919~2002/1956、7年NASCARグランドナショナルシリーズチャンピオン)と並ぶ、歴代18位の通算46勝目に花を添えた。

 エリオット、カイル、トゥレックス、ブレイニー、レディック、ケセロウスキー、ハーヴィック、カート、ラーソンのトップ10。11位ロガーノ、14位チェイス・ブリスコー、18位バイロン、19位エリック・アルミローラ、22位アレックス・ボウマン、24位ベル、29位コール・カスターと言ったところ。

 さて、レース前に予想したキーマンは誰一人優勝しなかった。エリオットがハムリンに迫ったことくらいが、<かすった>程度だろうか。ハムリンは、次戦:タラデガ、最終戦:シャーロット/ローバルを心配なく戦うことが出来る。それは、12人の全コンテンダーに共通することだが。

 「ラスベガスで勝つのはとても気持ちが良い。素晴らしい車だったし、次の2週間は心配する必要がなくてとても嬉しいけど、プロなので、残り2戦も頑張って勝つ」とコメント。不確定要素の多すぎる残り2戦を戦うコンテンダーは、本当に過酷だと思うが、その次のRound Of 8は、一気にコンテンダーが4人にノックアウトされる。

 ハムリンは、まず1抜け。ポイントではラーソン3096、カイル3074、トゥレックス3070、ブレイニー3063、エリオット3061、ロガーノ3045、ケセロウスキー3043、バイロン3039、ハーヴィック3036、ボウマン3030、ベル3018。

 カットラインはバイロンから下で、バイロンー4,ハーヴィックー7、ボウマンー13、ベルー25。タラデガは上位のコンテンダーが軒並み潰れる可能性があるので、誰が勝ってもおかしくない。4月の「GEICO 500」で優勝したのはケセロウスキーだが、最下位はラーソンで、現在のコンテンダーでトップ10に入ったのは3人しかいない。

 ケセロウスキーとバイロンとハーヴィック。カットライン下の4人が勝つのは、こことローバルしかない。優勝すれば、Roundと突破出来る上にプレーオフポイントのおまけが付く。僕の予想は、ほぼ外れるので止めておく。ただ、個人的にはロガーノが好きではないので、上位フィニッシュして欲しくない希望はある(それ、フラグだよ、フラグ)。