ラーソン5勝目でポイントリーダーに(NASCAR第23戦:ワトキンスグレン) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 オリンピックの2週間を終えて、NASCAR第23戦:ワトキンスグレンは、ニューヨーク州ワトキンスグレンのワトキンスグレン・インターナショナルでの「Go Bowling at The Glen」となる。かつてはF1アメリカGPが1961年~80年まで、20年連続で開催され、1986年からは、NASCARカップシリーズをコロナ禍で中止となった去年を除き、連続開催。

 トニー・スチュワートの5勝が最多勝、ジェフ・ゴードンが4勝で続く。現役では、カイル・ブッシュと、チェイス・エリオットが2勝で最多。2015年からは、ジョーイ・ロガーノ、デニー・ハムリン、マーティン・トゥレックス・ジュニアに続き、エリオットが2018、19年を2連覇中。

 ワトキンスグレン・インターナショナルは、2.45マイル(3.94キロ)を90周(200.5マイル/354.6キロ)を3ステージ制(20+20+50LAP)。

 PPは正式にラウシュへの移籍を発表したブラッド・ケセロウスキー。ジョーイ・ロガーノ、ライアン・ブレイニーのペンスキー3台がトップ3を独占。カイル・ラーソン、ケビン・ハーヴィックが続く。珍しく国歌斉唱から動画が始まるが、スタートコマンドはリモート続きだったのが、現地で絶叫。倒れ込むwww。

 NBCの中継を観ていないから、もっと前からやっていたのかもしれない(同日開催のインディカーシリーズのナッシュビル/ストリートでは普通にセレモニーをやっていた)が、YouTubeで観るのは初めて。23Ⅺレーシングのチームオーナー、マイケル・ジョーダンの姿も見える。

 グリーンフラッグ、ケセロウスキーがリードし、ロガーノ、ブレイニー、ラーソン、ハムリンが追う。ハーヴィックはトゥレックスにパスされ、7位にドロップ。2LAP、ラーソンがブレイニー、ハムリンとの3ワイドを制し、3位に浮上する一方でライアン・ニューマンがスピン!

 どうでも良い話なんだけど、ロガーノとインディのウィル・パワーはベライゾンの5Gのロゴ。同じペンスキーだから当然なんだけど、パワーはシーズン通して同じ。ケセロウスキー、ロガーノ、ラーソンが抜け出し、少し離れてトゥレックス、ハムリン。ケセロウスキーが壁になってる感じだ。

 10LAP、ケセロウスキーがターン6でスピン、ダメージはなかったが、6位のブレイニーの後ろに入る。そのままコンペティションコーション。ケセロウスキーは当然、ピットイン。チェイス・エリオット、カート・ブッシュら後方集団数台も入る。13LAP、ロガーノとラーソンのフロントローでリスタート。

 ロガーノがリード、ラーソン、トゥレックス、ハムリン、タイラー・レディックが追う。トップグループの順位は変わらないまま、18LAP、ハーヴィックを先頭にステージ間コーション前に続々とマシンがピットイン。ブレイニー、マット・ディベネデットの姿も見える。トゥレックスもギリギリ次の周で入っている。

 ケセロウスキーが再びスピン、ポジションをさらに下げている。明らかにラーソンの方が速いように見えたが、ロガーノが抑え切ってステージ1を制し、ラーソン、ハムリン、レディック、ウィリアム・バイロン、カイル・ブッシュ、アレックス・ボウマン、エリオット、エリック・ジョーンズ、オースティン・ディロンのトップ10。

 リードラップカーがピットイン。カート(+11/0)、ロガーノ(ー1/4)、レディック(+1/4)、ハムリン(-1/4)ラーソン(-3/4)のトップ5。カイルが6位で続いているがフューエルオンリーの表示。これは間違いだろう。3(23)LAP、リッキー・ステンハウス・ジュニアとトゥレックスのフロントローでリスタート。

 一時、チェイス・ブリスコーが前に出るが、トゥレックスが抜き返し、ブリスコー、ステンハウス、ハーヴィック、ブレイニーらステイアウト勢が続く。激しい中断争いが続く中、5(25)LAP、ブレイニーがコースアウト、ジェームス・デイビソンがマシンをストップ。リプレイは出なかったデイビソンだが、この後、電気系トラブルでリタイア。最下位の37位に終わっている。これが3回目のコーション。

 当然、ブレイニーはピットイン、ケセロウスキーがロングピット。さっきの表示では最下位だったし、失うものはない。8(28)LAP、トゥレックスとブリスコーのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、ハーヴィック、ブリスコー、ステンハウス、クリストファー・ベルが続く。

 10(30)LAP、ベルがハーヴィックをインからパスし、2位に浮上。11(31)LAP、ハードブレーキングをしてしまったエリオットが4タイヤチェンジ。エリオットは、デイビソンの前の36位。ステージ2は捨てて、ポジションを上げていくしかない。

 14(34)LAP、トゥレックスがベルに2.034秒差をつけ、トップをキープ。ハーヴィックは3.664秒、ブリスコーが4.834秒、ディベネデットは5.449秒差のトップ5。18(38)LAP、バッバ・ウォレスがステージ間コーションを避け、ピットイン。ステージ1と違い、入るマシンは少ない。



 19(39)LAP、ハムリンがロガーノとのサイドバイサイドのバトルを制し、8位にポジションを戻す。結局、トゥレックスがベルに3秒以上の差をつけ、ステージ2を制した。ベル、ハーヴィック、ラーソン、ブリスコー、チャステイン、ディベネデット、ハムリン、ロガーノ、カイルのトップ10。

 リードラップカーがピットイン。ハムリン、ステンハウス、カート、ボウマンなどの姿が見える。上位陣はステイアウト。昨シーズン9勝のハーヴィック、7勝のハムリンが今シーズン未勝利と表示されるが、ハーヴィックは、SHRの不振(エリック・アルミローラは優勝してるけど)、ハムリンはポイントリーダーながら勝てずにここまで来ている(チームメイト3人は全員優勝経験あり)。新たな勝者が出ると、プレーオフ行きが絶たれかねない事態に2人はいる。

 44LAP、トゥレックスとベルのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、ベル、ハーヴィック、ラーソン、<スイカ男>チャステインが続く。すぐにラーソン、そしてチャステインがハーヴィックをパスしてゆく。ガナッシのNASCAR部門を買収したトラックハウスで来年も戦えることに発奮しているか、チャステイン。

 カートの去就も気になるが、それは置いておき、トップグループが何処でピットに入るかだ。トゥレックス、ベル、ラーソンがチャステイン以下を引き離してゆく。いずれもロードコースに強いドライバー。争うべきエリオットは遥か後方にいる・・・と思ったら、エリオットが49LAP時点で14位まで上がってきた。

 ポカはあったにせよ、さすがロードコースマイスター。52LAP、ディベネデットを捉えて、10位に。54LAP、エリック・ジョーンズはスピンするも、コーション出ず。55LAP、ラーソンにインから攻められていたベルが、ラーソンと軽くヒットし、ターン2でスピン、ポジションを落とす。

 56LAP、ハーヴィック、チャステインがピットイン。当然、4タイヤチェンジ。スピンしたケセロウスキーにロガーノも巻き込まれ、ペンスキー2台が仲良くスピン、今日はもう厄日だ。57LAP、ブリスコー、ディベネデットがピットイン。トゥレックス、ラーソンのトップ争いが続いているが、2台が入るのも、もうすぐだろう。

 58LAP、トップ2が仲良くピットイン。ラーソンがわずかに早く、逆転!60LAP、トップ争いはステイアウト勢のハムリンとエリオット。ラーソンは13位、実質トップと言って良いが。61LAP、エリオットはピットイン。63LAPにハムリンも入る。

 65LAP、カートがピットイン。ラーソンがトップに躍り出る。トゥレックス、コリー・ラジョイ、カイル、ウィリアム・バイロン、エリオットが続く。71LAP、エリオットはカイルを捉え、3位に浮上。スタートポジションが若干後ろだったことと、余計なピットインがなければ、トップ争いが出来ていた速さだ。

 残り14周。ラーソンがトゥレックスとの差をじわじわと広げていくのに対し、エリオットがラーソンとの差を詰めていく。これはトゥレックスをパスすることが出来るかもしれない。79LAP、ラーソンがトゥレックスに4.315秒差をつけ依然トップ、エリオットは5.998秒、カイルが12.552秒、バイロンは13.660秒差のトップ5。

 もう独走するラーソンを映さず、エリオットのオンボードからトゥレックスを映す場面に変わる。82LAP、エリオットがインからトゥレックスを一気にパス。速さが全然違う。2位がエリオットに代わったことで、ラーソンがペースアップか。トゥレックスとの差はどんどん開いてゆき、エリオットは一度離されながらも、元の差に戻す。

 ラーソンにはまだ余力があったみたいだ。最後のラーソンはクルージング、そのままチェッカーを受け、今シーズン5勝目、通算11勝目を飾った。エリオット、トゥレックス、ハムリン、バイロン、ベル、ハーヴィック、ブリスコー、レディックのトップ10。エリオットはソノマに次いでワトキンスグレンでも、ラーソンに次ぐ2位に甘んじた。

 11位ディベネデット、12位チャステイン、13位カート、14位ブレイニー、15位ディロン、16位アルミローラ、18位コール・カスター、20位ボウマン、22位ロガーノ、35位ケセロウスキーと言ったところ。ファイナルラップにバイロンを捉え、4位となったハムリンだったが、獲得したポイントは43で、ラーソンとは13ポイント差。

 917ポイントで並んで入るが、優勝回数の差(ってか、ハムリンは未勝利なんだけども)で、ラーソンが遂にポイントリーダーとなった。序盤では、ハムリンとラーソンは140ポイント以上差があったから、3連勝を含む猛追、一時はもたついたものの、遂に逆転。

 それにしても、ラーソンは勿論、最後に2位まで上がってくるエリオットはさすが。ガチンコ対決で2人の争いを観たかったけども。ラーソンのレギュラーシーズンチャンピオンは、まだ先が分からないにせよ、ほぼ確定。次戦は初のロードでのインディアナポリス。また2人の対決になるかどうか。