アルミローラ、SHR次代のクローザー?/(NASCAR第22戦:ロードン) | 日日不穏日記・アメブロ版

日日不穏日記・アメブロ版

gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第22戦:ロードン「Foxwoods Resort Casino 301」は、ニューハンプシャー州ロードンのニューハンプシャー・モータスピードウェイは、1.058マイル(1.703キロ)を301LAP(318.458マイル/512.603キロ)を(75+110+116LAPの)3ステージ制。

 PPはカイル・ブッシュ、マーティン・トゥレックス・ジュニア、チェイス・エリオット、カート・ブッシュ、アレックス・ボウマンのトップ5。ニューハンプシャーではなく、ロードンと書いているのは、日テレG+が都市名を表記していた名残。フォンタナ(カリフォルニア)、ブルックリン(ミシガン)・・・等々。

 じゃあ、テキサスじゃなく、フォートワースって書けばってなるんだけども。過去2勝は、カートとカイルのブッシュ兄弟、デニー・ハムリン、ケビン・ハーヴィック、ブラッド・ケセロウスキーの3人(2017年まで開催されていた「ISM Connect 300」と併せると歴代最多タイの4勝を挙げているのはハーヴィック。ただ、カートは2004年と8年でかなり古く、他の4人が近年の優勝。2009年にはジョー・ロガーノが史上最年少の優勝を飾っている(19歳1ヶ月と4日)。

 カイルとトゥレックスのフロントローで、グリーンフラッグ。カイルがリードし、トゥレックス、エリオット、カート、ボウマンが続く。6LAP、トップのカイルがターン1でスピン、リアからウォールにクラッシュ!トゥレックスも全く同じ場所でスピン、その後ろでは、デニー・ハムリンとJGR勢が立て続けにスピン。

 カイルはリアが完全に潰れ、ヘビーダメージ。フロントもヒットしている。トゥレックスもリアとフロントにダメージを負っているが、カイルほど致命傷ではない。降雨が原因と思われ、全車がピットロードに。レッドフラッグとなり、カイルのマシンはピットにいるが、作業出来ない。巻き込まれたマシンにはボウマンやロス・チャステインの名前もある。

 コリー・ラジョイがフットボールを始める。奇抜なペイントスキームのおかげで彼の事はすっかり覚えたw。エリオットとバッバ・ウォレスが談笑。この2人、仲が良かったっけ?ロガーノとライアン・ブレイニーが話し込む。チームメイトだけども、あまりこの2人が話しているのを見たことがない。

 プレーオフスタンディングが表示される。優勝は12人。ポイントトップのハムリンは、未だ未勝利、ハーヴィック、オースティン・ディロン、タイラー・レディックが圏内。クリス・ブッシャー、マット・ディベネデット、チャステイン、ウォレスが圏外の4人だが、ブッシャーが96ポイント、残り3人は100ポイント以上あり、優勝以外にプレーオフ進出の可能性は薄い。

 路面コンディションが回復し、コーションラップに入る。カイルは既にリタイアし、最下位の37位に終わる。トゥレックスのマシンリペアが始まった。レッドが解除されるまで、NASCARのオフィシャルが張り付き、作業すんなよって見張ってたのが面白かった。無視して始めたら、即ペナルティだけども。

 YouTubeライブではカットされていたが、レッドは1時間41分22秒に及んだ。コーションラップが始まり、観客席から歓声が沸いたのも無理はない。エリオット、カート、ボウマン、クリストファー・ベル、ブレイニーのトップ5。ハムリンを先頭にリードラップカーがピットイン。

 長引くコーションラップに、繰り返しマシンリペアをするトゥレックス。さっきは、貼り付けたテープが剥がれちゃったしね。24LAP、エリオットとカートのフロントローでリスタート。カートがリード。エリオット、ベル、ボウマン、ブレイニーが続く。26LAP、エリオットがカートを抜き返して、リードチェンジ。ベルも続く。

 29LAP、ケセロウスキーがボウマンを抜いてトップ5に。カートはブレイニーにパスされて4位に落ちている。32LAP、ウォレスとヒットしたアンソニー・アルフレードがスピン、2回目のコーション。ラーソンを先頭にリードラップカーがピットイン。39LAP、エリオットとベルのフロントローでリスタート。

 後方でコディ・ウェアーがスピン、エリオットがリード。ベル、ブレイニー、ケセロウスキー、カートが続く。45LAP、エリオットがブレイニーに0.895秒差をつけトップをキープ。ベルは1.622秒、ケセロウスキーが1.980秒、ハーヴィックは2.871秒差のトップ5。

 75LAPだから、給油しなくても走り切ることは可能だ。ラーソン以下のピット勢がエリオットらを何処まで追い込むことが出来るだろうか?62LAP、ブレイニーがインからバランスを崩したエリオットを捉え、リードチェンジ。67LAP、ハーヴィックがベルをパスし、4位に浮上。ベルはレディックと5位争いを展開中。



 70LAP、レディックがベルを捉え、5位に。73LAP、ケセロウスキーがエリオットを抜いて、ペンスキーの1-2。そのままブレイニーがステージ1を制し、ケセロウスキー、エリオット、ハーヴィック、レディック、ベル、ハムリン、チャステイン、ディベネデット、ラーソンのトップ10。カートは11位でステージポイントには及ばなかった。

 リードラップカーが一斉にピットイン。これでピット組もステイアウト組も入って、ピットサイクルのズレは解消。ハーヴィック、ハムリン、レディック、ケセロウスキー、エリオットのトップ5。8(83)LAP、ハーヴィック、ハムリンのフロントローでリスタート。

 フライングか?って思うほど、ハーヴィックがグレートスタート。レディック、エリオット、ハムリン、ケセロウスキーが追う。41(116)LAP、ハムリンがケセロウスキーを抜いて、4位に浮上。ハーヴィックは順調にエリオットとのギャップを維持し、トップを譲らない。
 
 ちょうどピットサイクルが始まろうとしていた53(128)LAP、クイーン・ハフがライアン・ニューマンにプッシュされ、スピン、クラッシュ!4度目のコーションとなる。既に入っていたディロンを除き、リードラップカーがピットイン。ハーヴィック、ハムリン(+1)、ケセロウスキー(+1)、エリオット(ー2)、エリック・アルミローラ(+3)のトップ5。

 61(136)LAP、ハーヴィックとハムリンのフロントローでリスタート。ハーヴィックがリード。ハムリン、ケセロウスキーが続き、アルミローラ、エリオット、ラーソンが3ワイドのバトル。64(139)LAP、クリス・ブッシャーとウォレスがコンタクト。これが5回目のコーション。

 リプレイを見るとダニエル・スアレスとの接触でウォレスがバランスを崩したのが、起点っぽい。70(145)LAP、ハーヴィックとハムリンのフロントローでリスタート。ハーヴィックが飛び出し、ハムリンが大きく出遅れる。ケセロウスキーがハーヴィックをパスし、リードチェンジ。ハムリン、アルミローラ、ブレイニーが続く。

 81(156)LAP、ケセロウスキーがハーヴィックに1.452秒差をつけ、依然トップ。ハムリンは1.784秒、ブレイニーが2.402秒、アルミローラは3.326秒差のトップ5。83(158)LAP、ブレイニーがハムリンを捉え、3位となる。89(164)LAP、アルミローラがエリオットを抜き返し、5位を奪還。エリオットの後ろにはラーソンがいる。

 103(178)LAP、トップ5は、ほぼ2秒づつの差があり、コーションが起きなければ、先ず順位は動きそうもない展開に。そのままケセロウスキーがステージ2を制し、ハーヴィック、ブレイニー、ハムリン、アルミローラ、エリオット、ラーソン、レディック、チャステイン、カートのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ケセロウスキー、ハーヴィック、ブレイニー、アルミローラ(+1)、ラーソン(+2)のトップ5。193LAP、ケセロウスキーとブレイニーのフロントローでリスタート。ハーヴィックは、ケセロウスキーの後ろのアウト側2列目だ。

 ケセロウスキーがリード。ブレイニー、ハーヴィック、アルミローラ、ラーソンのトップ5。エリオットが17位まで下がっている。198LAP、ブレイニーがケセロウスキーを捉え、リードチェンジ。ならば、ケセロウスキーもブレイニーをこじ開けて前に出ようとする本気モード。

 かつて、キャンピングワールドトラックシリーズで、ケセロウスキーのチームに所属し、カップ戦初優勝時には、ケセロウスキーがインタヴュアーを務めたかつての関係など関係ない本気モード。ま、ケセロウスキーは、来シーズン、ラウシュに移籍し、その後釜には、オースティン・シンドリックが加わるんだけども。

 217LAP、一時は2周遅れになっていたロガーノがチャステインを抜いて7位にまでポジションを戻してきた。218LAP、アルミローラがハーヴィックをパスし、3位に。ブレイニーとケセロウスキーの争いを後ろから探っていたハーヴィックがチームメイトに先行を許してしまう。

 230LAP、ブレイニーがケセロウスキーに1.162秒差をつけてトップをキープ。アルミローラは1.646秒、ハーヴィックが3.417秒、ラーソンは4.644秒差のトップ5。ラーソンにはピタリとベルが6位につけ、上位を窺っている。237LAP、アルミローラがインからケセロウスキーをパス。ペンスキー1-2が遂に崩れる。



 アルミローラがマジでブレイニーに迫ってきた。1秒切るかどうか。SHRのクローザーは、ハーヴィックではなく、アルミローラだったのか?実に不気味、不気味なほど速い。246LAP、アルミローラがインからブレイニーを捉え、遂にリードチェンジ。248LAP、エリオットがピットイン。ステージを半分に皆割ってくるだろうから、アンダーグリーンで入ってくるだろう。

 ケセロウスキー、ハムリン、ハーヴィック・・・そして252LAP、アルミローラ、ブレイニーの1-2ガピットイン。253LAP、ケセロウスキーがアルミローラを捉え、トップを奪還。ただ、タイヤの暖まりが不十分なだけで、一時的なものだろう。ブレイニーはアルミローラの後方にいる。

 ピットサイクルでチャステインを先頭に5台がケセロウスキーの前に。259LAP、アルミローラがケセロウスキーを抜き返えす。ステイアウトをしているのは、ディベネデットとウィリアム・バイロンの2台。アルミローラがトップに返り咲くのは確実だ。コーションが出ても、この2台が<このレースの>アルミローラと戦えるとは思えない。

 トップ2台のステイアウトが続いている間にブレイニーはベルに抜かれ、実質4位。ステージ3序盤には、優勝の可能性もあるように見えたが、その目は消えた。270LAP、ベルはケセロウスキーをパスして3位となる。アルミローラは98レース勝利がないという。

 2018年の第31戦:タラデガ以来だ。SHRの4台(ハーヴィック、クリント・ボウヤー、カート)がステージ2までドミネイトし、ファイナルステージでカートとハーヴィックがガス欠して、アルミローラとボウヤーが1-2を決めた伝説のレースだ。それ以前となると、2014年の第18戦「Coke Zero 400」まで遡る。

 雨天で打ち切りとなったデイトナ以来となる。(デイトナ、タラデガ以外の)スーパースピードウェイ以外でアルミローラがトップを快走している。275LAP、ディベネデットとバイロンがピットイン。これで名実ともにアルミローラがトップに立つ。281LAP、ずっと5位のハーヴィックはブレイニーに仕掛けているが仕留めきれない。その後方から、ロガーノがひたひたと迫る。

 レースは293周に短縮され、ロガーノは、ブレイニーとハーヴィックを仕留め、4位となっている。アルミローラは盤石、ベルの猛追を凌ぎ、キャリア3勝目。SHRとしては、今シーズン初勝利を挙げた。ハーヴィックでなく、アルミローラというのが、意外や意外。本家本元ハーヴィック譲りの<クローザー>で、通算3勝目を飾った。

 ベル、ケセロウスキー、ロガーノ、ブレイニー、ハーヴィック、ラーソン、チャステイン、ボウマン、ハムリンのトップ10。11位ディベネデット、12位トゥレックス、13位レディック、14位コール・カスター、16位カート、17位ディロン、18位エリオット、21位バイロン、27位チェイス・ブリスコーと言ったところ。

 アルミローラは、<普通の>オーバルで初の勝利と言って良い。ステージ3は完勝で、ハーヴィック譲りの<クローザー>だった、まさに。これでプレーオフ行きを決める13人目のウィナー。ポイントスタンディングでは23位だけども、優勝していれば、ポイント30位まではプレーオフの権利はある。

 レギュラーシーズンは残り4戦。ワトキンスグレン、インディアナポリス/ロード、ブルックリン(ミシガン)、デイトナ(400マイル)と波乱を呼ぶレースが残っている。ロード2戦にスーパースピードウェイ1戦、最高速の2マイルオーバル。17人のウィナーが出る可能性は低いが、最後まで見逃せないレギュラーシーズンになるのは間違いない。

 さて、アルミローラだが、序盤にハーヴィック以外、トップ10に入れないSHRの不振について、ZURA SPORTS さんに質問したことがあるんだけどね、言外にハーヴィックは優勝出来ても、他の3人はダメだろう・・・の意味が込めたんだけど、アルミローラがまさかの優勝。

 ラッキーではなく、実力で手にしての。自分がダメだろうと言っていたドライバーが優勝するのは、アトランタのカート然りだけども、まさかのアルミローラ?デイトナ、タラデガでしか勝ってない!?F1LIFE CHANNELのTARO NOTEの逆行ってるよ。逆TARO NOTE。アルミローラ、グッジョブ!あなたはプレーオフに相応しい。