フェラーリ追撃の1-2。アロンソとマクラーレンの確執が表面化(2007年、フランスGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 ハミルトンがアメリカGPで2勝目を挙げ、チームメイトのアロンソに10ポイント差をつけてランキングトップを快走。7戦全てで表彰台を獲得するという驚異的な安定感。3年連続チャンピオンを目指すアロンソにとっては屈辱的な状況に苛立ちが募る。

 レースは、PPのマッサをピットストップで逆転したライコネンが開幕戦以来の2勝目。フェラーリの1-2。

 マクラーレンは、予選からミスが続き、全くいいところなし。アロンソは予選10番手から浮上出来ず、7位フィニッシュ。それでも3位表彰台を確保したハミルトンとの差は歴然としており、その差は14ポイントに広がった。

 アロンソは、ハミルトンに迫るどころか、マッサに3ポイント差。ドライバーズタイトル争いには崖っぷちのライコネンにさえ、8ポイント差に迫られている。



 アロンソの矛先は、ハミルトンではなく、チームに向かう。チャンピオンドライバーとして、ナンバーワン待遇が当然という思いと、ルーキーに置き去りにされている現状に、メディアを通して、公然と批判を展開し始めた。

 ハミルトンは自分をセナ、アロンソをプロストと評することがあるけれども、実際の走りはともかく、振る舞い(の悪い部分)はプロストと似た部分があるように思う。

 シューマッハの6連覇を阻止。文字通りこの2年間F1を支配し続けたアロンソは、現役ただ一人のワールドチャンピオン。とは言え、まだまだ当時は若かった。

 ハミルトンとの直接的な“衝突”ではないものの、確実に悪化してきている両者の関係。遂に表面化したマクラーレンの亀裂。復活したフェラーリにも、タイトルの目が再び見えてきた。