モントーヤ、デヴュー3戦目で“暴れん坊”の本領発揮(2001年ブラジルGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 ハッキネンが、シューマッハ相手に、ベルギーGPで“F1の歴史に残るオーバーテイク”で勝利を収めたのは、フライングフィンの最後の輝きだった。残りのGPを4連勝し、5年ぶりにタイトルを奪還したシューマッハは、2001年も開幕2連勝。時代は完全にシューマッハ、フェラーリへと移る。

 その連勝が止まったのは、第3戦ブラジルGP。快調にトップ走行するシューマッハにF13戦目のモントーヤが強引にオーバーテイクを仕掛ける。ファン・パブロ・モントーヤ・・・99年のCARTチャンピオンとは言え、全盛期に入ろうとするシューマッハに、F1に来たばかりのドライバーが、あんな大胆なバトルを仕掛けることに仰天(その後リタイア)。

 すでにフェラーリは最強のマシン。以前から、引退を仄めかしていたハッキネンがリタイア続きでモチベーションが低下、チームメイトのクルサードが健闘するものの、チャンピオン争いに絡める状態ではなく、2年連続チャンピオンを余裕をもって決められた年でもある。

<表彰台でノリノリの“先生”>



 その中で強力なBMWエンジンを搭載しているとは言え、モントーヤのアグレッシブさには、本当に驚いた。この2001年は、キミ・ライコネンもザウバーからデヴュー。F3経験なしでいきなりデヴュー戦で6位入賞。ミナルディからは、史上三番目の19歳217日で、アロンソもデヴューを飾っている。

 シューマッハ時代の本格的な始まりとともに、次世代を担うドライバーが一気にデヴューしているのも興味深い。“休養”に入るハッキネンの後釜にライコネンが座り、新旧交代が加速してゆく。

 ただ、のちにマクラーレンのチームメイトになったライコネンとモントーヤは、若くしてNASCARに戦いの場を移し、フォーミュラーカーの世界と離れてしまい、現在もF1の舞台で戦っているのは、アロンソとカムバックしたシューマッハということに何とも複雑な思いがする。

 この2人がF1にいたとしたら・・・果たしてどうなっていただろうか?