ハミルトン痛恨のスピン、バトン200戦目のメモリアルを飾る(ハンガリーGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 マクラーレン、フェラーリの猛烈な追い上げに、地元ドイツで表彰台にすら上がれなかったベッテルに批判が集まる。“先行逃げ切りでなければ勝てない”・・・ただ、よく考えてみよう。確かにベッテルの勝ちパターンはそうかもしれないが、ドイツを除けば、全てのGPで2位表彰台。マシンのポテンシャルを差し引いても、チャンピオンシップを戦うドライバーとしては充分すぎる実績じゃないだろうか。

 逆風の中、抜きどころの少ないハンガロリンクで確実にPPを獲得するあたり、さすがベッテルと思わずにはいられない。

 さて、レースを振り返っての感想で言えば、ウェットのレースって部分を差し引いても、マクラーレンの速さは際立っていたように思えた。5周目でアウトに膨らんだベッテルをハミルトンがパス。さらにピットストップ後、バトンもパスして1-2。



 レースの明暗を分けたのは47周目。ハミルトンが痛恨のスピンを喫して、バトンにトップを譲り、さらにインターミディエイトへのタイヤ交換と言うギャンブルの失敗、スピンしてコースに戻る際にディ・レスタの走行を妨害したとしてドライブスルーペナルティと失敗が重なって、6位まで後退・・・勝負あった!そのまま、バトンは快走して、今季2勝目を挙げる。

 ベッテルがレースらしい展開に持ち込めたのは、スピン直後のハミルトンに迫った時だけで、バトンとは遂にバトルが出来なかった。ハミルトンも、ウェバーをパスして、4位フィニッシュ(レース詳細)。

 それでも、2位を確保したベッテルの勝負強さ(一時は戦略ミスでアロンソの後方で4位走行していた)を賞賛すべきだと僕は思う。さすがバトン、マクラーレン強し。けれども、タイトルを見据えて耐える戦いが出来るベッテルが印象に残ったハンガリーGPだった。