今年69歳を迎えた“車椅子の闘将”フランク・ウィリアムズ | 日日不穏日記・アメブロ版

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 先日、東日本大震災のお見舞いメッセージを動画配信したフランク・ウィリアムズを久々に見た。もう、30年以上もF1の世界に関わっている名伯楽。もう、良い年だと思ったら、4月16日で69歳を迎えられたそうである。マクラーレンのF1活動を長年牽引してきたロン・デニスが引退した今となっては、F1チームを率いる人物としては、ぶっちぎりで最古参になる。

 栄枯盛衰の激しいF1とは言え、現在のウィリアムズは、今までにない長い低迷期にあると言える。80年~82年までは、ドライバーズ(80、82年)、コンストラクターズ(80、81年)を獲得し、83年末には、ホンダエンジンを獲得、86、87年には全盛期を迎え、87年にはダブルタイトルを制覇。

<日本へのメッセージ>



 ホンダエンジンを失ってからは、90年から、ルノーエンジンを搭載。91年から、最強マシンの名を欲しいままとして、92年、93年にダブルタイトル。96、97年に再び2冠を達成する。97年を以てルノーエンジンが撤退。以降、2000年からBMWエンジンを得て、2002年、3年とコンストラクターズ2位となったものの、タイトルの奪還はならず、その後はトップチームとは引き離され始め、現在では、資金調達のために、レースチームとしては異例の自社の株式公開に踏み切ったとされる。

 フェラーリ、マクラーレンと並ぶ伝統チームの現在の苦境は、80年代後半から、ホンダ、ルノーエンジンを搭載しての全盛期を知る者にとっては、いささか寂しい。

<1980年のテスト時の動画 車椅子でないフランク若い!>



 ロン・デニスもフラビオ・ブリアトーレもF1の世界では、著名人であったし、レースに情熱を注いでいた。けれども、辣腕のビジネスマンとしての側面を持つ二人と違って、ウィリアムズは、文字通りレース一筋の人生。

 タイトルホルダーには、ピケやプロスト、ヒル、ビルヌーヴがいる。だけど、ウィリアムズと言えば、何と言っても、マンセルの“レッド5”がよく似合う。古き良き時代の叩き上げのフランク率いるウィリアムズがもう一度、F1のトップに戻ってくる日が来ることを願ってる。