桜風 人呼び寄せて誇り咲く | 自由俳句 「風薫」(ふうくん)

自由俳句 「風薫」(ふうくん)

宇都宮で自由俳句の会「風薫」を主宰している陽子です。自由な感覚で俳句を詠み合う句会を月に1回開催しています。俳句集もすでに10集集目を刊行しております。

 花見日和にふさわしい日曜でした。宇都宮の桜の名所、八幡山に行ってきました。お花見として桜を満喫して句を詠んでみました。自由俳句「風薫」の番外編として一句ずつ発表いたします。

 桜は八~九部咲きといったところでしたが、春風のせいか、ときに花びらが舞い降りまこと風情があるものですね。それに、あちこちで人の笑顔にたくさん出会えました。

 

 

 

アディ 早川

ひるざくらときをわすれしなごみけり

 

 

渡辺 健志

桜下 紅白彩る微笑と

 

丘 トモロヲ

春ブラン飲めず華子の着物愛でる

(ブランデーがまんしました)

 

山 多華子

散る花に声も高鳴る酔いしれて

 

大竹 雲漢

腹追わず八幡山に衣更

 

大竹 和音

はなびらの下で味わうハマグリや

 

刈谷 吉見

山桜死を待つブランデー香る

 

福冨 良

ボンボリが揺れて子どもら花追いて

 

石井 温平

人あふる八幡山の桜かな

 

福冨陽子

よち風に振られ花びら堕ちりくる