青空に 男体おろしの 走り抜け | 自由俳句 「風薫」(ふうくん)

自由俳句 「風薫」(ふうくん)

宇都宮で自由俳句の会「風薫」を主宰している陽子です。自由な感覚で俳句を詠み合う句会を月に1回開催しています。俳句集もすでに10集集目を刊行しております。

今朝は昨日降った雨雪が凍っていてキンキンとした澄んだ寒い朝でした。昌子さんが買ってきてくれたベーカリー「モーガン」の黒糖を使った揚げパンがとてもおいしかったですわ。


■ 高山 昌子

美容院 春風待ちて髪軽し

パステルの カラーにぎわうウィンドウ

白き朝 凍てつく蕾 首すくめ


■ 柳田 まさえ

あと五分 はずれて寝直し天気予報

犬のいる 湯たんぽがわりよ脇の下

鼻風邪や ひいて懐かし青っぱな

関ジャニで軽しハンドル いざ出勤


■ 田代 由美子

年重ね 手押し車の散歩道

縁側の母や手まりや 春近し

桜咲き 流るる雲のはかなさよ

かみしめん 小さき幸せ ひな飾り


■ 大倉 美和

友の言う 幸運のクロッカス求めたり

春浅し 苺自販機 客待ちぬ

哀しかな 閉じ込められた 猫の恋


■ 養 生 (投稿)

大雪の 予報に隠れる春一番


■ 福冨 陽子

餅浮かぶ 汁粉は我の顔映し

あめゆきを しのぎつ老婦の手籠ゆれ

寒つばき 三寒四温に咲きいぬる

ストラマー 目覚ましに聴き 朝焼け見ゆ  (ジョー・ストラマーの曲)

宴会の奉行も寝むし 星傾く