雪が降りそうですけれど。それでも夜空で朧にかすむ月などを見れば、日々季節が動いているのを
実感します。そんな微妙な時期にぴったりの季語といえば・・・。
こんにちは、本日の季語は「春隣」(はるどなり)・・・冬の季語です。そう、”春”と付いても
春ではなく冬の季語なんですよね。「春近し」のサブ的な季語になり、春がもうすぐそこにまで
来ていることを言います。他には「春遠からじ」「春まぢか」また「明日の春」とも。
最近は余り使われなくなったけれども「春信」(しゅんしん)という季語も有ります。
(国語辞典などでは、春の兆しの意味の他に「花が咲いたという春の便り、花信」と記されていて
ここでいう”花”はおそらくは桜の花のことでしょう。)
いずれにせよ、「春隣」には、
冬の終わり頃に、もう春が近そう、微かに春の気配が感じられるような、
そして早く春が来てほしいという願いもこめられたニュアンスの季語でもあるかしら。実際に春に
なればもう”春隣”ではありませんものね。 (なお、清音で「はるとなり」とも読みます。)
春がすぐお隣ですよー♪というちょっぴりワクワク感もあるかなあ。
実際には、もう少し早い時期に──立春前ごろ──使った方が似つかわしい季語でもあります。
ところで、この「○隣」という季語は四季それぞれにあるんですよ。こんな風に ↓
↑これを見るとお分かりと思いますが、春→夏→秋→冬 と四季の流れに沿っているでしょ?
例えば、夏だって春の次の季節ですが「春隣」とは言いませんもの。流れに逆行せずに、夏の
次は秋だから「秋隣」と・・・。 そして、秋の終わり頃にもなれば ↓
※2014.10.23 冬隣 ( ^ー゜)σ ここだけの話と小声で冬隣
今はまだ寒いけれど、もう少し暖かくなったら、あれもしようこれもしようと考えることも多いの
ですけれど・・・。実際に暖かい季節を迎えれば、あれこれ理由をつけて何もやらないかも?
だって、怠ける理由を見つけ出すのは我ながら得意ですもん(爆
あともうひとつ、「春隣」に近そうなニュアンスの季語が・・・。
それは「春待つ」「待春」(たいしゅん)。これも冬の季語ですが、春の気配を感じる、というよ
近づく春を心待ちにする、という意味合いの季語です。春隣よりも願望の度合いが強そうかな?
寒さに肩を縮めて過ごす毎日はもうそろそろ終わりかなあ?
でも、今の時期は忘れた頃にまた寒気がやって来るかもしれませんから気を付けなければ・・・。
実際に暖かくなればなったで、毎日が眠い眠い「春眠し」(←コレは春の季語)なんだろうけどねー。
さてさて、それでは今日はこれで・・・おやすみなさい、じゃないw
おしまいです。またねー。