夏至にはまだ早いのですけれど、夜の明けるのが早くなったなあ、と実感します。午前の4時を
過ぎればもう薄っすらと夜明けの光が射してきますもの。
こんにちは、本日の季語は「夏の夜」・・・文字通り夏の季語で、意味も読んだままの夏の夜の
ことですね。似た季語で、もう少し早めの時間ならば「夏の宵」(なつのよい)が適切でしょうか
その場合は、暮れ始めてから夕方過ぎくらいまでの時間帯、「夏の夜」は完全に日が落ち暗く
なってから、と区切りますが 余り神経質にならなくとも良いかな?
清少納言の『枕草子』に「夏は夜 月のころはさらなり、闇もなほ ~~雨など降るもをかし」と
記されているように昼間の暑さから逃れられてほっとする時間が夜だからでしょう。夏の夜は
古くから歌にも詠まれてきました。
実は、今日の句ですが、 最初の季語は「明易し」(あけやすし)だったんですよね。
ただ、こちらの季語の意味だと、あっという間に朝になってしまう夏の夜の短さを惜しむような
ニュアンスが出てきます。恋人同士が別れを惜しむように・・・。
そうすると、句意とはかけ離れたものになってしまうので敢えて「夏の夜」としてみました。
まあ、句の意味はこの通りなんですけれど・・・あなたも身に覚えがないかしら (爆
かなり昔──携帯もスマホも無い時代──知人の女性の長電話にかなり悩まされたことがあり、
昨夜はひょんなことから彼女のことを思い出してしまい、ふと口をついて出たのがこの句です。
私って意地悪だったかしら・・・?
===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*==
その方の愚痴(なのか?)はもう定番化していますから、話のツカミからオチに至るまで熟知は
しているものの、時には新しいエピソードが挿入されることもあり、たまに聞く分には結構面白
かったともいえるかな。感性の鋭さ(←ご本人の弁)を持て余しているような方でした。
エスカレートすると辻褄の合わない事が多々あり、やや被害妄想的なことを言い出すこともあり
ましたっけ。こちらも気の毒になり、電話を切らずに うん、うんと言って話を聞いていたのが
良かったのか或いは悪かったのか・・・?
基本は、バッグひとつで出て行った御主人のこと。離婚したいという相手の要求に応じるつもり
はない、ひとり娘の為にも自分は離婚を避けたいと思う、という(冷たい言い方ですが)現代で
は極めて有りがちなお話です。但し、彼女の方に落ち度はありません。
今と違って、裁判になっても 有責配偶者からの離婚の要求が通らなかった頃でした。
別居していても、御主人の方からは生活費も養育費・学費もずっと支払われていて生活そのもの
は困るわけでも無く、かなり恵まれた暮らしをしておられましたが・・・
御主人の方は家を出てすぐ他の女性と一緒に暮らし始め、その頃にはもう子どもさんも二人産ま
れ確固たる新家庭を築いておられました。何故か御主人からお詫びの電話も頂いたんですよ。
「彼女が迷惑をかけて申し訳ない」と・・・いったい どうなっていたのでしょうね???
私はその内に電話に出るのも耐え難くなってきました。
今の私ならもう少し違った対応も出来たのでしょうが、やはり若かったのでしょうね。
他者の苦しみに対する許容力に欠けていたのかもしれません。彼女はとても優しい良い方では
ありましたから・・・また、そんな苦しみを若い私に打ち明けるしかなかったのもお気の毒でした。
──── けれども、もう限界だったんですよね。
話を聞いた後では、聞かないふりでいても 胸の辺りが重苦しい不快な気持ちで一杯に・・・
愚痴の内容そのものよりも ”私って良妻賢母なの。おまけにとっても繊細で傷つきやすいのよ”
というアピールと、ナルシシズム全開の自己憐憫の強さが鼻に付いてきたのでしょう。
「御主人が逃げ出した気持ち、分かるような気がします」とは絶対に言えないしね
その後、私も一時実家に戻ったりして境遇や環境が変わり、無事にその方とは疎遠になることが
出来ました。今にして思えば、少々心を●●●いらっしゃったのかもしれません。
また、そうなった原因も御主人だけではないような気もしますが よく分かりませんね。
===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*===*==
あの方は今、どうしておられるのかと 時々思い出すこともあります。
相変わらず離婚に応じないままではなく、気分を一新させて新たな生活をスタートしておられる
事を祈りたいですよ。 或いは何らかの適切な治療を受けて元気になっておられるとか・・・
今は顔の見えない他者との交流が気軽に出来る時代になりました。
もしかしたら、ブログを開設して 御自分の思いを切々と綴っておられるのかもしれません。
──── いやいや、そう考えたら思わず背筋がゾッとして来ました。
私にとっては思い出せば もはや怪談、”真夏の夜の悪夢”になりそうですからね。
もし、あなたを嫌な気持ちにさせてしまったら ごめんなさい!
それでは、今日はこの辺で・・・またね。

