本日のお遊び/♪猫の日を祝して♪/『伊藤潤二の猫日記よん&むー』 | 俳句でDiary ─ できるかな?

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今日は2月22日・・・国民の祝日・・・ではありませんが年に一度の にゃん・にゃん・にゃん で

「猫の日」ですよ♪ この愛すべき生き物を賛美するのにふさわしい作品をいろいろと考えて

みたのですが・・・この漫画家さんを御存知かしら↓ 伊藤潤二氏です。

伊藤潤二
【画像引用:http://news.livedoor.com/article/】



温厚そうで、ごく普通っぽく見える方ですよね。あなたが御存知の確率はたぶん半々くらいかなあ?

発想力・画力ともに非常に優れた漫画家さんだと評価されている方で、特にこの方の描く女性は

美しく妖艶で魅力的であるとファンが多いのですが・・・


富江



         



もしかして甘くロマンチックなラブストーリィを描く少女漫画家? いいえ、違います。

伊藤潤二氏(1963~)は、水木しげる・楳図かずお氏に次ぐ平成の・・・


怪奇ホラー漫画家


↑で、いらっしゃいます。歯科技工士として働きながらホラー漫画家をめざし、1986年にデビュー

映画化された作品もあるそうですが、私は観ていません。それに、この方の作品全般につ

いて語るのは今日の趣旨ではありませんしね。


しかし、そんなホラー漫画家が描く猫日記・・・もしかすると?


よん

化け猫


いやいやいや、化け猫漫画でもありません (爆

画風というか絵のタッチはまさにホラー漫画風なのですが、中身は愛猫日記ですもの♪


伊藤氏のホラー作品は度肝を抜くアイデアと発想がぶっ飛びすぎてw 好き嫌いが分かれるかも

しれませんが、この方の描く”猫日記”がとても興味深かったのは、それまで特に猫好きでもな

かった人が猫の魅力に開眼した様子が見事に描かれているからですわ。



白黒猫ライン



元来が猫好きではなく、猫を飼ったこともない伊藤氏がイヤでも猫と接するようになったのは

イラストレーター石黒亜矢子氏との結婚がきっかけです。猫好きの奥様に犬派か猫派かと問われ

内心ではこう思います。


 ┏▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼┓

  
      ・・・俺は本当は犬派さ。

      なぜなら 犬は人間の友・・・

      犬はけなげで  涙を誘うからな


 ┗▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲┛



ああ、分かりますよね。”人間の友”としての犬の可愛さは格別ですもの。

けれども奥様は大の猫好き。それまで実家で可愛がっていた猫の”よん”を新居に連れて来ると

決めてしまいます。この”よん”の顔がまさに「呪い顔」であると (爆


おまけに、このよんちゃんの遊び相手にもう一匹、猫を飼いたいと言い出されて・・・


認めない



しかし、なぜか一緒にキャットショーに出かけるはめに陥ってしまいます (爆

そうして、そこで出会ったのがノルウェージャン・フォレストキャットの子猫の”むー”。

まだ乳離れして間もない頃ではなかったでしょうか。生後一か月半くらいかな?


開眼



↑はいはい、これで伊藤氏はイチコロですわ (爆

・・・いわば、一瞬にして理屈抜きの恋に落ちたようなもの。


そうして、奥様の連れて来た”よん”と子猫の”むー”と暮らす猫日記が始まるのです。


表紙



おそらくは、あなたも御存知とは思いますが、同じように人間と縁の深い、ペットとしての歴史

の長い動物であっても、犬と猫とは全く別の生き物なんですよね。

伊藤氏、最初はかなり戸惑いながらも猫たちの魅力に開眼して行きます。


犬の可愛さが友情にも似たものならば、猫の可愛さは恋情に近いものがあるような・・・

なので、少々のことなら「惚れた弱み」で許してしまうのが猫好きの猫好きたる所以であります

たとえば、こんなことをされても ↓


がぶっ


┏▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▼┓


  まあ むーは猫らしい可愛さがあるから許す・・・

  本気で噛むが・・・



 ┗▲━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━▲┛


「本気で噛むが」って (爆  

そう、猫の尖った歯でかまれると結構痛いんですよね。でも、伊藤氏は許してしまう。


これが、猫好きの猫好きたる所以なんですよね。すべて受け入れ許し愛さざるを得ないのが・・

まさしく「愛の奴隷」状態で「痴人の愛」を地で行くような愛し方が正しい猫の愛し方ですw

(但し、接し方次第で猫は噛むことはないのですが、伊藤氏はまだ慣れていなかったのでしょう)



その他、猫好きで猫と暮らしたことのある方なら、あー、分かる分かると思わず苦笑してしまう

ようなエピソードもあり、絵柄も含めて少々風変わりな愛猫日記として、「猫の日」である今日

の記事にしてみました。


ラスト


P.S 残念ながら、この猫日記はシリーズではなく一冊だけなんですよね。

この後、子猫時代から身体の弱かった”よん”は亡くなり、”むー”はお二人の仕事の都合で

奥様の実家に預けたところ、御両親が可愛くて手放せなくなられて、そのままそちらのお宅で

飼われることに・・・。


けれども、現在でも伊藤家では引き取った保護猫2匹と同居中ですから、またこうした猫日記が

再開されないかなあ。それでは、今日はこれで・・・またね。


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