俳句といえば季語!なんですが、自分にとっては身近で日常的であるので、かえって
季語と意識しないものもあります。好きで年間通して食べていて、しかも様々な種類があり
飽きない食べ物。主食にもなりオヤツにもなり・・・
100102 / tamakisono
こんにちは、本日の季語は「餅」(もち)・・・冬の季語です。意味の説明は不要だと思いますが、
糯米(もちごめ)を蒸して、(臼で) 搗いて様々な形にしたものです。
非常にバリエーションに富んだ季語なんですよね。「餅搗」(もちつき)のサブ的な季語になります。
今ではお餅は年中販売されているのでいつでも食べることが出来ますが、
俳句の季語的には、お正月用の餅を搗くこと・・・
なので、関連して「餅米洗ふ」「餅搗唄」「賃餅」(ちんもち)「餅配」(もちくばり)など。
但し、「鏡餅」や「餅花」は新年の季語になります。
餅つき device / ignat.gorazd
ずっと以前は自宅で臼(うす)と杵(きね)で搗いたのでしょうが、最近ではそういうお宅も少ないよね。
お餅は”買うもの”になっているお宅が殆どではないでしょうか。
或いは、臼と杵で搗くのではなく 、お赤飯やおこわも出来る家庭用の餅つき機を愛用されている
お宅もあるかもしれませんね。
自宅で餅つきをせずに、賃金を払ってお米屋さんやお餅屋さんに搗いてもらうのを「賃餅」・・・
近代以前には、年末になると餅つき用の道具一式を担いで街中を歩き、注文を受けると 餅搗き唄
に合わせてそのお家で餅を搗く商売もあったとか・・・おそらくは年末の風物詩だったのかも?
【画像引用:wikipedia 「日本の礼儀と習慣のスケッチ」】
もちろん、お餅を搗いたのはお正月だけではなく、お祝い事や節句に合わせて搗くこともありました。
また、お餅は神道や仏教のお供え物としても用いられていましたから、神事や祭りの場で
搗かれる事も多かったようです。 行事として今も残されているので、見学に行かれた方も
多いのではないかしら?
日本人にとっては、お米は単なる主食だけではなく稲作信仰という文化の根幹にもなっています。
そのため、稲系のもので作られた餅は加工しやすく便利ですから 縁起物の食材として重宝
されてきたのでしょうね。

100_4497 / misawakatsutoshi
米を蒸す文化は、溯れば古墳時代の後半頃(6世紀)から形跡が見られますが、いわゆる「餅」として
記録が残っているのは8世紀頃からですね。
お餅については、非常に興味深いので また関連して お話する機会もあるでしょう。
本日の句は、そんなお餅を焼くシーンで詠んでみました。 ちなみに「嘯く」(うそぶく)は・・・
とぼけて知らん顔をする、とか、 偉そうに大げさな事を言う、という意味の言葉ですよ (爆
・・・ けれども、孤独よりも仲間がいた方が良いのでしょうね、きっと。
例えば、この子たちを見ればよく分かります。 うーん、三角関係かなあw
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【 こっ、これは・・・? 両手に花と言うべきかしらん? 】
・・・あら、まあ、クマさんったら モテモテですねw