ニョントリ小説『誤送信の秘密』 | 背王のBIGBANG観察日記

背王のBIGBANG観察日記

BIGBANG大好きなアラサー女が心の叫びを吐露しています。
かなり自己満な妄想と分析の連続なので、生温い目で見守って頂けると幸いです。

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※ラジオスターからのネタ



さっそく使わせ頂きますm(__)m

ラジオスター収録終わりのお話です。









収録後、帰りの車に乗り込んで、スマートフォンを手にとった瞬間、LINEの着信があった。その文面を見て、スンリは目を見開く。

“やっと仕事終わった。寂しかっただろ?会いたい…。会いたいよ”

何回か読み返した後、スンリは眉間にしわを寄せ、隣にいる送信主を睨んだ。

「ジヨンヒョン、これはどういうつもり?」

そういうと、ジヨンは、明らかに不機嫌そうな顔でスンリを睨み返してきた。

「それはこっちの台詞。何であんな話したんだよ」
「それは…凄くウケたじゃん」
「へぇー、ウケれば何でもいいんだ。へぇー、ふーん」
「ああ、もう、申し訳ありませんでした!もう言いません!」

スンリが投げやりに謝って、つんとそっぽを向くと、ジヨンは不満の混じる声で言った。

「何だよ。何怒ってんだよ。ああいう話はやめろって言ってるだけだろ。恥ずかしいじゃん」
「いいじゃないか。それくらい」
「あぁ?」
「あのメールが送られてきた時、俺がどれだけ辛かったか、ヒョンにはわからないんだ!」

思わずそう言ってしまって、スンリははっとする。

こんな話をするつもりじゃなかった。ただ、番組を通して少しだけ、あの頃の仕返しが出来れば十分だったのに。

ジヨンの顔を見れないまま、出てしまった言葉を後悔していると、隣から、溜め息が聞こえてきて、スンリはびくっと肩を震わせた。

「お前…さ」
「…………」
「本当にあれが、ただの間違いメールだったと思ってる?」
「え……?」

想定外の言葉に驚いて、顔を上げると、ジヨンは少し寂しそうに、スンリを見ていた。

「まあ、わかりにくいようにしてたのは、俺だけど…。あの頃も、今も、ずっと会いたいし、早く仕事が終わって、二人きりになれないかなって思ってるよ」

そう言って、ジヨンが指を絡めてくる相手は自分で…。ジヨンの瞳に映っているのも自分で…。

彼がずっと会いたくて、二人きりになりたいという相手が誰なのかは、明らかだった。

今までただの間違いだと思っていた様々なメールの文面を思い出して、スンリは頬を熱くする。

「え…。え…?」
「で?返事は?」
「へ?」
「へ・ん・じ」

ジヨンはそう言って、スマートフォンを指差した。

「あ…」

先程のLINEに対する返事を求められているのだと気が付いて、スンリは真っ赤になりながら、思うように動かない指で返信を打った。

“俺も、ずっと会いたかったです”

その文面を自分のスマートフォンで確認して、ジヨンは満足そうに笑っている。そして、運転席に向かって、弾む声でこう言った。

「マネージャー、行き先変更。俺の家は寄らなくていいから、俺も一緒にスンリの家に連れてって」

それからジヨンは、にこにこしながらスマートフォンを操作して、スンリのLINEにこんなメッセージを送ってきた。

“今夜は、朝までずっと一緒にいよう”

スンリの顔は、燃えそうなくらい熱くなる。それを見て、ジヨンはクスクスと笑った。

「どう?俺って恋愛下手?」
「ヒョン…」
「ん?」
「ジヨンヒョンだからいいけど、俺がやったらきっと振られるよ」
「ハハハ、間違いない」
「…………」

ゲラゲラ笑ったあと、ジヨンはスンリの耳元で言った。

「けど、俺は振らないから安心してやってみな」

これも、ジヨンだから様になるんだろうなと思いつつ、スンリは、握られた手を恥じらいながら、そっと握り返した。