円安効果で海外旅行 が敬遠され、旅行業者の倒産が急増していることが、民間信用調査会社の帝国データバンクの調査結果で分かった。

 調査によると、2007年1~9月の旅行業者の倒産件数は32件で、すでに2006年の年間件数(28件)を上回った。倒産件数が前年を上回るのは、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の流行で海外旅行 が急減した2003年(50件)以来4年ぶりのことだ。

 旅行業者の倒産増の背景には、原油高による航空運賃の上昇や円安で海外旅行の割高感が強まっている事情がある。帝国データバンクは「ユーロ高が続いており、欧州旅行への割高感が特に強い。今後も旅行業者には厳しい環境が続く」と分析している。