島根県斐川町の県営出雲空港に十日、本年度の初便となる中国 ・上海からのチャーター機が到着し、降り立った中国人の搭乗客百五十一人が秋の出雲路観光を楽しんだ。一行は、関西や四国の観光地を巡り、十四日に同空港から帰国する。

 チャーター便は、日本と中国の旅行会社が共同で企画し、上海航空所有のボーイング737型機を使って運航。ほぼ満席で出雲空港に到着した。

 搭乗客が国際線ロビーに姿を現すと、中国への留学経験があり、しまね観光大使を務める細木ふみさん(27)が「ファンイン(歓迎します)」と流ちょうな中国語で出迎え、一人一人に観光パンフレットや和紙人形を手渡した。

 この後、一行は出雲市で出雲大社参拝し、松江市で堀川遊覧を楽しんで玉造温泉に宿泊。十一日からは京都や大阪、四国の観光地を訪ねるいう。

 チャーター便を企画した農協観光西日本グリーンツーリズム支店の前田幸利支店長は「中国からのツアーの発着は、関西空港と成田空港を組み合わせたルートが大半。旅行メニューの多様化が求められており、景色や温泉を楽しむ旅行者も増えるだろう」と話した。

 一方、同日、上海へ折り返したチャーター便には、島根県の経済界も集客した中国観光 へ向かう日本人観光客百人が搭乗。十四日は逆に、この日本人観光客を乗せて上海を飛び立ち、出雲空港到着後、中国人観光客を上海に運ぶ予定で、「空積み」が生じないよう工夫している。