「好き」だけど「嫌い」
「うれしい」けど「せつない」
こんな相反するような二つの心があることを意識したことって、割と多くあります。
でも、意識しているから、特に大きな問題となることはありません。
サイクルマップで、「ワクワクする喜び」や「楽しい」気持ちが欲しいと明確にし、そうなるための見方や行動を挙げていくと、もうそれだけで「今、ここの幸せ」を実感し、好循環へとベクトルの向きが変わることの素晴らしさを体験します。
私は、その感動の中で、ちょっとした違和感を覚えていました。
数ヶ月前だったら気にならなかったような、あるいは、無視してなかったことにしていたような、そんなかすかな違和感です。
初めは、私のサイクルマップに対する理解不足が原因だと思いました。
落とし込んでいくうちに解消するだろうと思っていました。
しかし、その違和感は日ごとに膨らんできました。
幸い続けてつぐ姫さんの心理学講座を受講したので、どういうことなのかがすぐにわかりました。
違和感の正体は潜在意識でした。
私は、『幸せになりたい』『楽しみたい』と顕在意識では思っているのに、『私なんかが幸せになっていいの?』『苦しみの後にしか楽しみは来ない!』『楽しいことばかり続くはずがない』等々の信念を無意識に持っていたのです。
もしかしたら、潜在意識の思い込みの方が、割合としては大きかったかもしれません。
「感情は、情動に思考が加わったもの」だとつぐ姫さんから何度も学んでいます。
だから、つぐ姫さんは「どんな感覚か」ということを丁寧に扱ってくれます。
私は、この身体で感じる感覚が苦手で、初めの頃は言葉につまっていました。
「腹の奥の方がズーンとなる感じ」
「胸がうっと圧迫される感じ」
「お尻がムズムズして、次第に胃がぐっと持ち上がる感じ」etc.
私は、五感が鈍いという自覚はまるでありませんでした。
かえって、微妙な色や音の違いに着目した日本古来の表現の機微なるものの「をかし」に共鳴出来る自分の感覚は豊かな方だと誤解していました。
一生懸命頭で理解したという点では、よく努力しましたが…
自分の身体が感じる声に耳をかさず、理屈や思考で処理する習慣がしっかり身に付いていたのです。
欲しい気持ち(感情)を思い浮かべるとき、体感を伴ってその感情を味わえたなら、その実現はより早く、確かなものになることを、自分の体験を通して理解しました。
カウンセリングや個人セッション等でクライアントと対峙している方は実感されていると思いますが、この体感を感じるのが苦手な人は、きっと潜在意識の中にたくさんのビリーフがあるのだと思います。
この無意識の思い込みを味方につけることが、私の現在のテーマかなぁ
気がついてあげれば、顕在意識に浮上してくる。
そうすれば、書き換えることも可能になる。
そのためには、とにかく抵抗しないこと。
目をそらしたり、否定して蓋をしたりしないこと。
ただそのまま受け入れる。
どんな自分も許すこと。
まさにEFTの醍醐味そのものです
自分の欲しい気持ちと向き合ううちに、『仕事がしたいな』と思い始め、言葉でも表現するようになった私です。
すると、どんどんやりたいことがはっきりしてきて、行動しようという気持ちも高まってきました。
そしたら、潜在意識からいろんなビリーフが浮上してきました。
『仕事と家庭の両立は上手くいくはずがない』とか『やっと手にいれたのんびりした暮らしを手放したくない』とか…
20年間もフルタイムでバリバリに働いてきて、『なにくそ、絶対に両立させてみせる
』と頑張ってきた私。(何のために?誰のために?)
潜在意識では、『両立なんて上手くいくはずがない。どこかに歪みが出てくるはずだ
』と強く信じながら…。
息子が学校に行けなくなったとき、私の潜在意識は、『ほうらみろ
やっぱり無理だったでしょ。私のせいよ
』って言ってました。
私の思った通りの現実が引き寄せられていたなんて、知るよしもなく…
二つの心
顕在意識と潜在意識をあえてそう呼ぶなら、かなりの部分をしめる潜在意識をいかに自分の味方につけるかが、大きなポイントなのだということを、ようやく本気で納得しました。