No sweet n' sour『IDEA』(11/13 サンモールスタジオ)観に行きました。 | 黒猫マークの宅配便のブログ 「じんせいかくえきていしゃ」(since 2006,10,17)

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携帯嫌い・飲んだくれ・アニメ・ゲーム・コスプレ・プロレス・舞台・歴史好きのオタのブログ。

当ブログ管理人が応援させて頂いている若林美保さんは、今年(2019年)で踊り子生活20周年

を迎えられたとの事です。

 

それを記念して行われた公演が、11/1317まで、新宿御苑前サンモールスタジオで行われました。

それが、

No sweet n’ sourIDEA

と言う作品でした。

 

「若林美保さんがご出演されている作品だから、間違いない作品だろう!」

と言うのが、これまでの経験上有りまして…。

 

初日(13日)の公演を観に行きました。

 

自分が良く行く、新宿御苑ROSSOが有るビルのお隣の地下にあるのが、今回の公演先である

新宿御苑前サンモールスタジオ』

でした。

場所的には分かるものの、場合によっては開演時間までに到着出来ない可能性もあったので、事前に予約を入れられませんでした。

 

当日券を買おうと思って入り口まで行ってみたら、長蛇の列が出来ていました。

チケットを買えないかと思って、係りの方にお伺いした所、幸運にも当日券を買わせて頂く事が出来て、公演を観る事が出来ました。

 

 

作品の内容ですが、2070年と言う近未来での医療SF作品でした。

再生医療が高度に進んだ、医療機器メーカー内が舞台です。

 

ただ、未来世界を描いたSF作品だと、士郎正宗先生のマンガ

『攻殻機動隊』

のように、高度な情報を

「これでもか!」

と盛り込んだりするので、初見では全てを理解するのが困難だったりします。

 

しかし、本作では

「可能な限り、アナログな部分を残す。」

と言う医療機器メーカーの方針があると設定もあって、高度な専門用語や長セリフはあっても、ストーリーが分かり易かったです。

 

現代社会では倫理的な問題で難しいであろう問題や、障害についてなど…。

舞台上でしっかりと描かれていて、

「これは凄い!!」

って、客席で驚きながら観ていました。

 

また、本作では様々な愛の形を描いています。

 

核となるのは、有希久美さん演じるマダムガオが、障害を持って生まれた自分の子、佐藤俊意

さん演じるリコを治してやりたいと思う願いです。

 

自分は、横溝正史先生の「犬上家の一族」に登場する犬上松子の、息子の佐清(すけきよ)に対する愛情のかけ方に似ているなと思いました。

ただ、犬上松子のように、

「あの人を殺しても…。」

と言う感情とは反対に、

「息子を治してやる為に、他の人も治してデータを得る。」

「皆で幸せになれる社会を実現する為に努力している姿を見せている。」

と言う形になっている事が、登場人物たちの尊敬を集めているのだと思います。

(自分も、マダムガオの気持ちは分からくはありませんので…。)

 

このリコの所に、伊藤美緒さん演じるアミがやって来た所から、物語は動き始めます。

不器用で正直者と言うアミを好演されていて、

「この人、若いのに凄く上手い!」

って唸りました。

 

レポーターの目賀田のり子役の水木ゆうなさんも、表情は殆ど変わらないのに、

「愛情を持っている人でも、不正があったら追及せねば済まない、レポーターの性」

を、ちゃんとお客さんに伝えらる凄い方でした。

 

でも、物凄く印象的だったのが、藤木蜜さん演じるソンアと、横尾下下さん演じる仁との愛情でした。

障害があるソンアを、仁が本気で愛している姿が心に響きました。

自分もですが…。

きっと、この二人の愛情をずっと観ていたかったと言う方は、多かったでしょうね。

 

ちなみに、藤木蜜さんは元ユニオンプロレス代表だったとの事。

知らなんだ!!

 

 

忘れては行けないのが、若林美保さんです。

今回の若林美保さんの役柄は、台詞が無く、常に微笑みを湛えたキャラでした。

 

また、舞台下手側(客席から舞台を観て左側)の天井から吊るされた長い布を使って、空中で技を繰り広げると言う

『エアリアル・シルク』

を演じられていました。

 

「これぞ若林美保!」

と言う圧巻のパフォーマンスでして…。

自分の周りからも、

「うぉー!」

とか。

「すごい!!」

と言う驚きの声が聞こえてきました。

 

「そうだろう♡ そうだろう♡」

と、何度か拝見させて頂いた事がある自分はニンマリしておりました。

 

 

公演が終了し、出演者の皆さんが勢ぞろいしました。

 

初日のみ、アフターライブが行われる事になっていて、この時のみ撮影OK!

SNS等で拡散大歓迎となっていました。

最前列で観ていたので、見切れてしまって申し訳ないです。

 

それよりも、もっと大変な事が…。(汗)

何と自分のデジカメにSDカードが入っていないと言う痛恨の大失態!!

 

そのため、本体メモリーで撮影出来る10枚しか撮影出来なかったという…。(泣)

(代わりに、心にしっかりと焼き付けましたとも。)

 

田中惇之さんの進行で、出演者の方が歌われるという内容でした。

 

本編では、青年医師の絹田役を好演されていましたが、こちらではMCのチェリー役でした。

上の画像で右上に輪っかが写っていますが、エアリアルフープと呼ばれるもので、自分は初めて観ました。

 

これを使って、若林美保さんがステージ上で歌われる皆さんを盛り上げる為に、パフォーマンスを披露して下さっていました。

(若林美保さんのTwitterの以下のアドレスに、ダイジェスト映像が紹介されていますので、そちらをご覧ください。

https://twitter.com/wakamiho/status/1195334396850524160 )

 

上記の動画では紹介されていませんが…。

 

チェリーの見事なMCぶり…。

と言いますか…。

凄いお姐っぷりが転換中に披露されていまして…。

上手のスペースで待機中の若林美保さんが、(恐らく)素で笑ってしまっているという、ほほえましい場面が見られました。

(凄く可愛らしかったですよ。)

 

アッという間にアフターライブも終了し、物販コーナーへ移動しました。

 

一番大事な、若林美保さんに最初にご挨拶に伺わせて頂きました。

20周年の写真集を買わせて頂いて、お話させて頂きました。

自分が劇場に伺わせて頂いた事を、大変喜んで下さっていました。

こちらの方こそ、こんなに素晴らしい作品に若林美保さんがご出演して下さったからこそ、劇場に伺わせて頂き、凄い俳優さん達の演技を観る事が出来たので、感謝しています。

 

物凄く良い作品だったので上演台本が欲しかったのですが、自分が観に行った初日には発売されていなかったそうです。

(後日、余りに評判が良かったので、数量限定で発売されて完売となった由。)

 

脚本や照明・音響も素晴らしかったのですが、若林美保さんをはじめとする出演者の皆さんの演技・表現力が超一流で、観に行って良かったと心の底から思えた公演でした。