※この記事は「日米対抗・女子感想 その1(http://ameblo.jp/haibaran/entry-10050144130.html
 )」の続きです。
よろしければ、前の記事から、読んでいただけると、うれしいです。
レイチェル・フラット選手。SP「Ain't Necessarily So」
トリプルトリプルを跳びこなし、スイッチスピナーだというウワサを聞いていたフラット選手。じっさいに動きを見るのは始めてだったんですが、3Lz+3T跳びましたね! セカンドの着氷が乱れたのがやや残念でしたが、これはまもなく確率が上がってくるんだろーなー。おそろしやー。
スパイラルはアメリカ女子らしく綺麗。ちょっと後半スピードがなくなったのが残念だったかなあ。スイッチスピンに3+3というと、コストネルさんを思い出しますね。3+3跳べてなお、アメリカ国内にはライバルも多くて、大変だと思いますけど、世界ジュニア進出目指して頑張って欲しいです!
浅田真央選手。SP「バイオリンと管弦楽のためのファンタジア」
冒頭の3Fのセカンドが抜けた以外はほぼカンペキな出来栄え。いやあ、素晴らしかったです!
上半身の使い方もなんですけど、足元が、見違えるほど上手くなっててびっくりです。ただでも上手かったのに、まだ伸びしろがあったのかと。ほんとうに驚きました。
衣装は鳥の翼のようでロマンティックなのに、演技には昨年のノクターンみたいな甘さがまったくないですね。ストイックに頂点を追い求める印象。灰原はとても好きなプログラムでした。
いやー、指導はともかく、振付では新採点に対応できないんじゃないかとか疑ってすみませんタラソワコーチ。とくにステップが無茶苦茶凝っていて見ごたえがありました。
3Fのすっぽ抜けたセカンドジャンプは3Loを跳んでくる予定だったようです。昨季はたしか3Tだったから、得点の上積みも期待できますね。
SSが7.25でもうホントすごいです。GPSはスケカナから。まだ見ぬフリー、幻想即興曲も楽しみです。頑張れ!
ベアトリッサ・リャン選手。FS「黄河」
うーん。ちょっと「らしさ」が出なかったかなあ。もっとこう、リズムに乗ったキレのいいスケーティングができる選手なんですけども、今回はいまひとつスピードに乗れていなかったと思います。ジャンプミスで意気消沈してしまったかなあ。
プロトコルで改めて構成を確認すると、これまた鬼プロですね。要素がガンガンに詰め込まれていて、ため息出ちゃう。トップ選手のプロトコルはみんなそうといえばそうなんですけど……いま現在の実力以上のものを要求されているプログラムだと思う。フランク・キャロルコーチとローリー・ニコルさんから、上を目指すべべちゃんに贈られた、最高の愛のムチですね。
後半にダメ押し的に2A+2T+2Tまで入ってて、これ、全部決まると、国際大会でもかなりの高得点が期待できるでしょうね。カンペキに決めるのが非常に難しそうではありますが、昨季全米4位ですから。世界選手権派遣にあと一歩。頑張って欲しいです!
村主章枝選手。FS「オブリヴィオン」
村主選手は、今季はFS「ファンタジア」続行というウワサもあったんですが、新プログラムでした。オブリヴィオン。はじめて聞いた曲だと思うんですが、美しいメロディライン、とても印象的なプログラムでした。
ジャンプにミスがいくつかありましたけれども、村主選手は大舞台になるほど段違いの気合を出してくる人ですし、今回の日米対抗はプログラムの仕上がり確認みたいな意味合いもあったと思うんで、いまはこれでオッケーだと思います。それに、ジャンプ以外のステップとかスピンとかがねえー。ほんとに! また上手くなっていて、どういうことなのと。いままで見たことがなかった、A字スピンにチャレンジしていたり、ステップもほんと滑らかで、簡単そうに難しいことやってて、人間って努力すれば、ここで終わりってことないんだなって。勇気がもらえる演技でした。スパイラルも綺麗だった!
プログラムについて、灰原が驚いたのが、ジャンプの構成です。ちょっとミスが今回あったんで確信が持てないんですが、後半に、3Fから2Aのシークエンスが入ってるのって、これ転倒リカバリー込み込みのズーリン氏の作戦じゃないのかなあ。
本来的には、おそらく冒頭の3Fか3Lzに2Tのセカンドつけたコンボがあり、後半に3Fと2Aのシークエンスがついて、3連コンボをつけない構成だと思うんですけども、そのあとに2Lzと2Aが、プロトコルだと単独に見えるんですけどほとんどシークエンス的に跳んでる箇所があったんですよ。これ、シークエンスになりうるんじゃないですか?
得点のことを言うと、ジャンプコンボって、単純に跳んだジャンプの合計点なんですけども、ジャンプシークエンスって、合計の0.8かかった得点になってしまって、簡単にいうとコンボより下がるんですね。ただし、後半のボーナスタイムに持ってくれば、もとの得点の1.1倍に得点が上がりますから、得点の下げ率は、0.88にまで押さえられます。
そのうえ、コンビネーションでセカンドにつけられる2Tのベースバリューは1.3、2Loのベースバリューは1.5。対して2Aのベースバリューは今年から0.2ポイント上がってまして3.5! たとえば3F+2T+2Tの3連コンボの得点は8.1ですが、3F+2A+SEQの得点は7.2なのです。村主選手はこれを後半に跳ぶ構成ですから、ボーナスついて7.92になります。
前半で、3Fコンビネーション、あるいは3Lzに失敗してしまったとしても、後半でリカバリーが可能な構成であり、しかもあらかじめザヤック封じの2Aシークエンス化までの道筋がとられている。ジャンプ失敗にたいする選手の心理的負担を軽減する、非常に頭脳的なプログラムなんではないか、と灰原は予測したんですが。深読みしすぎかなあ。なにしろ得点計算には滅茶苦茶に長けたズーリン氏のプログラムであるだけに、ついつい楽しく深読みしてしまいました。
今後、シーズンの演技を見れば、真相は明らかに!? なるかと思いますが。楽しみです。
今年のGPSは激戦の中国杯からですね。頑張って!
そんなわけで、楽しみに見た日米対抗戦感想は終わりです。
本日放映されたエキシビジョンの感想も書きたいんですけど、ちょっとまた力尽きちゃったんで、また明日書きますね。なんだか1日ずつずれ込んでいくわー。
ああ、やっぱりスケートって、楽しいですね!
 
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